夢を見るから明日は来る。 ページ15
単位の為、珍しく授業に赴くA。たまたま行ったときの授業が服飾デザイン、ファッションの授業で 自分の好きな人とグループを組んでデザイン、コーディネートをするという授業だった。
咄嗟にAは｢しまった｣と頭を悩ませる。
このクラスの知り合いなんて零くらいしか知らなかったしまともに授業に参加していない為、クラスの人間なんてこれっぽっちも知らない
出る授業を間違えた、と強く頭を悩ませた
(誰か、適当に...)
教室を見渡すと既にほとんどのグループが出来上がっていて、自分は浮いていた。やはり女子という面で話しかけられるというのは確率が低い
ﾊﾟﾁｯ
(あ)
綺麗な、アイスブルー
どこかで見た覚えがあって、4月のクラス替えから隣の席で何度もそのアイスブルーと目が合ってきたが一度も会話を交わすことはなかった。
見た感じ、アイスブルーの彼も私と同様ポツンと孤立していて、グループに入れないようだった
｢ねぇ｣
｢っ！！！｣
意を決して話しかけると思いの外ビクっと肩が跳ねて｢な、なに｣とハスキーがかった声をもらす
｢あの、良かったら。グループ一緒に組まない？｣
｢い、いいけどぉ｣
アイスブルーの瞳をみるみるキラキラさせて若干だが声が上ずっている。宝石みたいに綺麗な男の子だ
｢ん、私は雛森A。貴方は？｣
｢瀬名...瀬名、泉。｣
｢セナ...？｣
何度か聞いたことあるフレーズに少し蟠るが気のせいだと適当に心に留めるA
ふとまた教室を見渡すと瀬名の他にポツンと孤立している男の子と目が合った
その子も宝石のようなパッチリとしたルビーの瞳にハニーイエローの髪、まるで御伽噺に出てくる人形みたいに美しく綺麗で、可愛らしい男の子だった
｢貴方も一人？｣
そう話しかけると少し目を見開いたあとｺｸﾝと頷く
｢そう。良ければグループ一緒組まない？｣
そう言うと彼はパァっと顔を明るくさせてキラキラとした表情でAと泉を見上げた後勢いよくぶんぶんと顔を縦に振った
あまりにその姿が可愛らしくてAと泉は顔を見合わせて笑みを零した
｢雛森A、よろしく｣
｢俺は瀬名泉。あんたは？｣
泉がそう聞くと困ったように眉を下げてオロオロする彼
するとチョイチョイと二人を手招きして少し屈ませると二人の耳元に口を寄せて小さく呟いた
｢にと、なずな｣
｢なずな、宜しく｣
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さくさくぱんだ(プロフ) - 更新を心待ちにしています！ (2022年4月9日 19時) (
レス) @page39 id: 27ed53f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
かみなき主(プロフ) - 何回も読み返してます！ いつか気が向いた時にでも良いのでぜひ続きを書いて欲しいです！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 8084408f37 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 面白いです!更新待ってます! (2019年12月31日 22時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫2(プロフ) - ４話(？)を見て思ったんですけど、なんで奏汰が昔髪が長かったのを知ってたんですか？ (2019年4月3日 14時) (レス) id: 618aafe19a (このIDを非表示/違反報告)
フルール・ド・リスしんどい(プロフ) - 悠凪さん» そちらも見ていただいてありがとうございます...！！とても感激です！！！今日常生活でとても忙しくどちらも更新できない状況ですがこれからも頑張りたいと思います！コメントありがとうございます^^* (2017年12月10日 13時) (レス) id: d45fe086f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルール・ド・リスしんどい | 作成日時：2017年11月14日 2時
