夢を見るから明日は来る。 ページ25
｢俺、お前と友達辞める！｣
久しぶりに見た橙色の髪は相変わらず輝いていて
それに反して宝石のように輝いていた碧の瞳は光を失っていた。
彼は相変わらず人懐っこい笑顔で愛想よく笑いながらそれに似合わぬ残酷な言葉を吐いた
｢.....は、？｣
｢その代わり、俺の友達辞めるかわりに俺の曲、自由に提供してやる。
友達のままでいるならお前に一切曲はあげない｣
.
ﾊﾟﾝｯ!!!
Aとレオの間に乾いた音が響いた
ポカンとしながら赤くなった頬を抑えるとジンジンと熱みを増していて、叩かれたと気付いたレオはAを見ると はっ、と息を呑んだ
｢___________馬鹿｣
Aは今にも泣いちゃいそうな程悲しい顔をしていた
Aはポツリとそれだけ言うと踵を返し、走り去ろうとする
｢ｯ、？、ヒナ...っ、_______Aｯ！！！｣
レオは反射的に追いかけ、Aの腕を掴む
｢は、なして！｣
Aが振り解こうとするも、レオは嫌だ、と手に力を込める
｢レオがっ、友達辞めるって言い出したんでしょ、｣
｢ｯ______Aは、｣
ｸﾞｲｯと腕を引っ張り胸の中に入れて抱きしめる
｢Aは、俺の曲好き...？｣
｢...好きに決まってるでしょ。｣
｢じゃあ___｣
｢『その曲を作れる貴方が好きなの』｣
Aは我慢出来なくなってポロポロと涙が溢れた
それを見たレオは驚いて抱きしめていたAを離して肩を掴む
｢な、なんで｣
｢う、う゛〜〜〜〜、｣
｢な、泣くなって...よしよ〜し｣
泣き出したAの頭を撫でるレオ
｢そんな.....そんな悲しい、こと言わないで...貴方の存在があるから曲は生まれるの、貴方をこえる曲なんて、ないわよ....｣
そのAの言葉にﾄﾞｸﾝと身体が熱くなる
｢俺の友達でいる代わりに、曲を提供しないって言ってもか？｣
｢いらないよ、そんなもの...！！｣
Aはレオの右腕を優しく掴む
｢レオが、こうやって無事に退院して、無事に生きて、私の前に来てくれるだけでいいの...っ、友達、だから｣
｢ｯ、｣
レオは自分の腕を掴むAの手に自分の手を重ねる
そして光を失った碧の瞳を一瞬光を放ち、愛想のいい笑顔で笑った
｢そっか_____｣
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さくさくぱんだ(プロフ) - 更新を心待ちにしています！ (2022年4月9日 19時) (
レス) @page39 id: 27ed53f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
かみなき主(プロフ) - 何回も読み返してます！ いつか気が向いた時にでも良いのでぜひ続きを書いて欲しいです！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 8084408f37 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 面白いです!更新待ってます! (2019年12月31日 22時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫2(プロフ) - ４話(？)を見て思ったんですけど、なんで奏汰が昔髪が長かったのを知ってたんですか？ (2019年4月3日 14時) (レス) id: 618aafe19a (このIDを非表示/違反報告)
フルール・ド・リスしんどい(プロフ) - 悠凪さん» そちらも見ていただいてありがとうございます...！！とても感激です！！！今日常生活でとても忙しくどちらも更新できない状況ですがこれからも頑張りたいと思います！コメントありがとうございます^^* (2017年12月10日 13時) (レス) id: d45fe086f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルール・ド・リスしんどい | 作成日時：2017年11月14日 2時
