鬼よりも恐い/3 ページ10
「……そんなに身構えなくても大丈夫だよ」
優雅な笑みを湛えたまま、会長はゆったりと続ける。
「そうだよ、助けてあげるんだ。けれどその前に、君に言っておきたいことがあってね」
彼はゆっくり瞬きをしてから、私を見据える。
何を言われるんだろう、と心臓がバクバクしてきた。今更だけど、この人を前にしてボロを一つも出さずにやり過ごせるのだろうか？
「……君がしたことは、周りの期待をも裏切った最低の行為だよ。ニナちゃんは何もしていないのに自己満足のために傷つけて、反省もしないで。恥ずかしくないのかい？」
あ、これお説教だ。お説教が始まる。前にも似たようなことを副会長にも言われたよ。
「そんなことしても何の利益にもならないのにね。君の欠点は、そういう頭の悪さだよ。……ねえ、君は気づいてる？」
唐突に質問を投げかけられて、私は俯いていた顔をあげた。その機会を逃す気は更々ないようで、まっすぐに見つめられる。
「君の存在が、今や学院には邪魔なものになっているんだよ」
その言葉は今までと同じトーンで発せられたのに、頭を殴られたみたいな衝撃だった。
「少し前までは最低限の仕事には参加していたけれど、最近はサボりがちだよね。君は来年から新設されるプロデュース科の大事なテストケース2号、不真面目な態度を続けられると困るんだ」
ちなみに私がサボっている、というのは半分事実。というのも、最近学院内に「ニナファンクラブ」という名の私をボコす会みたいな集まりが出来てしまったので、先輩たちにプロデュースに行くのを制限されたのだ。
「一人で行くのは何をされるかどうか分からないから危ない。なら裏切り者らしい演技として、行かなければ良い」。そう言った凛月先輩は私のスケジュールを確認し、プロデュースをするユニットとしないユニットを分け、またカモフラージュのためにもプロデュースをするユニットにも行かない日を作って……と瞬く間に全部を決めてくれた。
私はその通りに動いているだけなのだ。私がいけないユニットは、あんず先輩とニナが受けもっているらしい。
おかげで、私は仕事も気まぐれにしかこなさない極悪プロデューサーになった。会長はそのことにご立腹のようだ。当然だろうけど。
「はっきり言わせてもらおうか。僕たちは君に迷惑している。役にもたたない上に、周りに害を為す者なんて必要ないんだ。分かるね？」
さらに鋭利になった言葉が、淡々と私に向けて発せられる。
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＊雫莉＊⇔梓(プロフ) - ぷかぷか先輩がニナちゃんの香りを…消そうと…翠くんに水を掛けたところで何かぷかぷか先輩かっけぇ…ってなりました(表現あってるのかな…；；) (2018年4月6日 1時) (
レス) id: 9615cd5628 (このIDを非表示/違反報告)
無気力兎 - ヤバイなずにゃんヤバイイケメンヤバイ (2016年11月12日 19時) (レス) id: eaf91ea410 (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - まめだいふくもちさん» 溶けないでくださいよ？！笑こちらこそ続編もたのしませて頂きます！！ (2016年11月6日 10時) (レス) id: fb501c66b2 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 霧崎さん» やったぁありがとうございます♪( ´▽｀) そこまで言っていただけると嬉しくて溶けます笑 頑張ります〜！続編でもよろしくお願いします！ (2016年10月29日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 芽卯さん» わ〜！ありがとうございます…！！夢主さんたちだけでなく私まで応援ありがとうございます、そのお言葉のおかげで頑張れます♪( ´▽｀) (2016年10月29日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
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