紡ぐ秘策と疑義する少女/2 ページ31
どうしようかとわたわたしていたら、曲がり角からスッと人影が現れた。逃げる間もなく、向かってきた「それ」にぽすっとぶつかる。
「わっ、大丈夫ですか？」
上から穏やかな声が降ってきた。久しぶりの、優しい言葉だ。声に聞き覚えはあるのだけど、彼の服に視界をすっぽり覆われてしまって誰だか分からない。とりあえず「大丈夫です」といってみたけど、顔がめり込んでるせいで「ふぁいふぉふれす」みたいな発音になった。
「なら良かったです。それじゃあ、俺は失礼しますね」
「……ぷはっ。はい、すみませんでした！」
「いえいえ、怪我をしなくて良かっ……た、で……」
「……あ」
＿＿＿＿私と目があった瞬間固まったのは、つむつむ先輩こと青葉先輩だった。
「……Aちゃん？」
「は、はい」
何故か、沈黙が降りた。そういえば青葉先輩、事件が起きてから全く見かけなかったけど、何をしてたんだろう。そういえば逆先先輩も見てないような。
……謎の沈黙に、仕方なく立ち去ろうと思って「あの」と声をかけたら、彼は大きく仰け反った。
「ひぃ……あのっ、話しかけないでください！俺を騙そうたって、そうはいきませんよ！？」
「いや違」
「事件のことは聞いてます！全く、純粋に見えても何考えてるか分かったものじゃありませんねっ。若い子、怖い……！」
なんか過剰なほどビビられてるし、警戒されてる。忍くんやみかち先輩を思い出すなぁ。
一歩青葉先輩の方に踏み出してみたら、彼も片手を出して私を制しながら後ずさりする。「ああっ、来ないでください！俺は夏目くんに＿＿＿＿」
「センパイ？」
その時、先輩の声を遮って不機嫌そうな声が聞こえた。
「夏目くん！」
振り返った青葉先輩の前で腕組みをしてたっているのは、久しぶりに見た逆先先輩の姿。顔をしかめた彼は、青葉先輩を見て怒りを押し殺したように言う。
「帰ってこない、帰ってこないと思ったラ……何してるノ？」
「ああ、すみません。少し先生と話し込んじゃってて」
「無駄口を叩く暇があると思ってるノ？この後ソラのところにも行かないといけないのニ、本当に脳が無いよネェ」
「そんなに言わなくても！？」
いつも通り、青葉先輩に手厳しい逆先先輩。彼は私に目もくれず、青葉先輩を引き連れて去っていく。
そのあと、彼は何か青葉先輩に囁いているように見えたけど＿＿＿＿その内容までは、分からなかった。
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＊雫莉＊⇔梓(プロフ) - ぷかぷか先輩がニナちゃんの香りを…消そうと…翠くんに水を掛けたところで何かぷかぷか先輩かっけぇ…ってなりました(表現あってるのかな…；；) (2018年4月6日 1時) (
レス) id: 9615cd5628 (このIDを非表示/違反報告)
無気力兎 - ヤバイなずにゃんヤバイイケメンヤバイ (2016年11月12日 19時) (レス) id: eaf91ea410 (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - まめだいふくもちさん» 溶けないでくださいよ？！笑こちらこそ続編もたのしませて頂きます！！ (2016年11月6日 10時) (レス) id: fb501c66b2 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 霧崎さん» やったぁありがとうございます♪( ´▽｀) そこまで言っていただけると嬉しくて溶けます笑 頑張ります〜！続編でもよろしくお願いします！ (2016年10月29日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 芽卯さん» わ〜！ありがとうございます…！！夢主さんたちだけでなく私まで応援ありがとうございます、そのお言葉のおかげで頑張れます♪( ´▽｀) (2016年10月29日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
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