出発/1 ページ29
＿＿＿＿あっという間に出発当日になった。短い時間だったけど、きちんとレッスンもしたし良いライブになるはずだ。
そして現在、皆で正門前に集合してホテル行きのバスを待っている、のだが。
「……あの人、遅いですね」
司くんが、遠くを見ながらぼそりと呟いた。そう、なぜかニナが来てないのだ。
「もうバス来るんだけどぉ……」
苛立ちを隠そうともせずに、瀬名先輩が長い溜息を吐いた。「くまくんに王さま、Aでさえ時間通りに集合してるのに」……私たち馬鹿にされてる。
「何かあったんでしょうかね？」
幸い、早い時間ということもあって周りに誰もいないから、普通に先輩たちに話かけることが出来た。
因みに、UNDEADの皆は学院内の荷物を取りに行ってくれてる。代わりにやります、というとすごい顔で断られたよね。うちの家訓に「目上の人の仕事は奪い取ってでも代われ」ってあるから、ぐいぐい行ったのに有り得ないスピードで逃げられたし。そんなに私に仕事任せたくない？？
「連絡してみましょうか」
ともかく、ニナが来ないと出発出来ないので携帯を取り出すと、瀬名先輩に制される。
「良いよぉ、俺が連絡するから」
瀬名先輩が携帯のロックを解除して、指を画面に滑らせたときだった。遠くから、可愛らしい声が響いてきた。
「ごっ……ごめんなさぁ〜いっ……！」
サイドでゆるく結んだ栗色ロングヘアを揺らしながら、一人の少女がかけてくる。ニナだ。
「おはよう、遅かったね？」
「アッ……ひっ、ごめんなさい、ごめんなさい……！謝るから叩かないでっ」
普通に話しかけてしまった。案の定、ニナは怯えた演技であとずさる。
どうしよう、と思ったとき、私の後ろから走ってきた月永先輩がニナに抱きついた。
「おはよ〜、ニナ！会いたかった！」
「わ、おはようございます、レオ先輩。他の皆さんもおはようございます」
リーダーさんのおかげで助かった。ほわん、と笑うニナに、全員がおはようと優しく返す。……リッツ先輩は寝てた。
「おはようございます、ニナさん。少々遅れたようですが、何かあったのですか？」
心配するように、優しく聞きながらも＿＿探るような司くんの質問に、ニナはバッと頭をさげる。
「すみませんっ。昨日、明日から皆さんのライブの手伝いだと思うと、緊張と楽しみで眠れなくって。寝坊しちゃったんです、本当にごめんなさい！」
出発/2→←Demons' devotion/2(side晃牙)
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ミー(プロフ) - マジで渉どっちかわかんなかったです笑笑 (2017年8月15日 14時) (
レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
蒼狼(プロフ) - 作品めっちゃ面白いです！Twitterの方でフォロー（？）しました！ (2017年7月9日 19時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
風夏 - 泣きました。ガチで泣きました。みかちゃん良い人すぎて凄い！これからも、面白い作品ヨロシクお願いします！ (2017年6月30日 21時) (レス) id: c04ac3408a (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - かぜかなたさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。当方、あんスタを知っている前提でお話をかいているので、分かりにくい箇所もあったかもしれません…。ぜひこれからあんスタについて詳しくなって、また読んでください(*'▽'*) (2017年3月11日 23時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
かぜかなた - あんすたあまり知らないので、初心者でもわかるような内容にしてもらいたいです。 (2017年3月3日 23時) (レス) id: 4812fd1ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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