【あんスタ】進軍する騎士と爛漫の姫君(1)

会議/1 ページ4

「……ということなんですが、セッちゃん先輩。私はどうすれば良いでしょう」

「うん。あんた馬鹿なの？」

学院内のスタジオ、別名knightsの本拠地。さらに別名、私の休憩場所。

学院で初めてプロデュースをしたのがknightsだったということもあり、色々あって今の私は半分knights専属プロデューサーのようになっている。

で、現在。パイプイスに何故か正座させられて、私は向いの瀬名先輩にあきれられていた。

「それで、なんだっけぇ？事情聴取で「本当にやったの？」ってきかれたときのあんたの返事」

「「いや、あの、よくわかりません」」

「うん、やっぱAは馬鹿だねぇ。人類最強の馬鹿。むしろ人類ですらないよね。なんで否定しなかったわけ？」

「だって、急に呼び出された挙句目の前で自傷されたんだよ！？パニックになるじゃん！！事情聴取うけるじゃん！！なんもいえないじゃん！！！」

瀬名先輩が半眼でため息をついた。ですよね。

「セッちゃん先輩どうしよう！！明日から教室はいったら「ニナを傷つけた裏切り者だ」とか言われてバナナの皮とか投げられたらどうしよう〜！？」

「馬鹿、大馬鹿。ありえないでしょお、あの女よりアンタのが皆とは付き合いもながいし、アンタの性格も知ってる。やすやすと寝返る奴らなんていない、と思うけど。……あの女、大分頭はキレそうなんだよねぇ」

「え？急に自分きる人ですよ？自傷、ダメ、絶対！」

「もう、チョーうるさいんだけど。まあ今後……あの女が動きを止めないのなら、策も練る必要があるよねぇ」

「え、なに！？作戦！？楽しい！？」

机に手をつき身を乗り出すと、鬱陶しそうな顔をした瀬名先輩に手で押し止められる。

「顔近づけないで、チョーうざい。……まあ、ちょうど最近暇してたところだし。knightsのプロデューサーを陥し入れようとした落とし前は、「きっちり」つけてもらわないとねぇ……♪」

「ひゅーっ！セッちゃん先輩、今めちゃくちゃ悪人面してますよ！よっ、悪代官！！」

「誰が悪代官だって？」

頭を鷲掴みにされて身動きがとれない。瀬名先輩きれてる。キレ症だ。高血圧で死にいたるぞ！！

「せ、セッちゃん先輩痛い！落とし前って何するんですか？」

「さあ？まだ考えてないけど」

パッと手が離された。そうか、それなら。

「私、すごい楽しいこと思いつきました！」

皆を呼んできてください、というと、瀬名先輩は何かを察したかのように笑った。

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