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現実的(？)で身長まで指摘してくる鬼なまお先輩。
『まお先輩の彼氏になろう大作戦！(そんな作戦は元からなかった)』はあっさり却下されました。
咄嗟のことで、まお先輩の手を握ったままで壁に押し付けてしまってるので離そうとも思ったけど、なんとなく、自分からこの手を離すのはもったいない気がしてしまって右手と踏ん張りの効かない足ででなんとか体重を支えて、まお先輩の手に圧力が掛からないように細心の注意を払う。
「…まお先輩…？…あの、いやですか…？
えと…嫌なら立て直します…死ぬ気で…っ！」
よくわからない表情で私の顔を見下ろしてくるまお先輩に、不安になってきて声をかける。
聞いたはいいけど、これで嫌だなんて言われたら、私ショックでしばらく立ち直れなくなっちゃう自信があります。
「Aは？」
「…へ…」
「Aは、嫌じゃないのか？」
「嫌なわけないじゃないですか！
まお先輩の顔を間近で見れますし！」
よくよく考えたら、今の体勢近いしなんかすっごく恥ずかしいね！？って思ってるのは内緒ですけど。
「……なら、このままでいいよ」
繋いだ手にきゅっと小さく力を込めてくれる先輩。
「…え、なんですこれ…。
デレ期？まお先輩、デレ期ですか…？」
「デレとかないし、いつだって素直な心で接してるだろ」
このままでいいって、優しく笑ってくれるのも、少し呆れたみたいな顔も、ぜんぶぜんぶ。
「あぁっ！！もう！まお先輩ーーーっ！！」
「…なんだよ…」
「なんでもないです！好きー！！！」
「だから…「言っときますけど、誰にでもこんなこと言ってるわけじゃないですからね？」…へ？」
「なぁーんてっ！まお先輩のことを困らせるのは、本意ではないのですよ！」
なんとか、いさら〜みたいな感じの、まお先輩の小さな呟きは、駅のホームから聞こえてくる音と、開いたドアから出入りする人たちの音にかき消されてしまって、聞き取れなかった。
「…衣更がなんですって…？」
「そんなこと言ってない」
「じゃあ、なんて言ったんですかっ？」
「ん〜…内緒。」
内緒、って、口の前で人差し指立ててしーってしながら笑うまお先輩。
控えめに言って天使ですよね。
「ずるいですね、まお先輩は。
私がまお先輩のかわいさに弱いってわかっててそういうことするんですもんね！？可愛いですよ！」
「べつに可愛いを目指してやってるわけじゃないけどな」
「目の前の、どう頑張っても可愛いことできない女の子に謝ってください」
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えびみりん焼き(プロフ) - 月兎さん» 気づくのめっちゃ遅れてしまった…！！感想ありがとうございます！！元気貰っちゃったのでこれからも頑張ろうと思います！！早くくっつけ〜って思ってるのは実は私もだったり……(？) (2020年3月6日 9時) (
レス) id: f1f0e010d5 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 衣更くんと元気いっぱいな主人公さんがとっても可愛いです。はやくくっついてよと一々思います。可愛くて面白いです。更新頑張ってくださいね。 (2020年1月3日 13時) (レス) id: fdb5669a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびみりん焼き | 作成日時：2019年6月20日 11時
