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真緒side
さて、俺と俺の目の前にあるクマのぬいぐるみを見て事情を察したらしい真。
「任せて！」
と、頼もしい一言。
100円を投入し真剣な表情でアームを操作する。
1分後には、例のぬいぐるみはAの腕の中。
「わーーーー！！！
まこえもんすごい！！！」
「まこえもん天才かよ」
「え、まこえもん呼び定着しちゃう感じ！？」
「えへへ、ちょっと気に入ったもので…
うそです！まこ先輩、ありがとうございます！」
大きなぬいぐるみを抱えて、本当に嬉しそうに笑うA。
「いえいえ！大事にしてあげてね〜」
Aに目線を合わせるため、少し膝を曲げて
…うん、真はAの兄ちゃんかなんかか？
「はいっ！
まお先輩！みてみて！まこ先輩すごいですねっ」
俺が取ってやりたかった、なんて子どもっぽい感情も心のどこかにあるけど。
まあ、Aが嬉しそうだし、いいか。
「ん、よかったな
…にしても、真、偶然だな？」
「…あ、そういえば…え、なに？
えっ、そういう感じなの！？ごごごごめんっ！？僕すっごくお邪魔だね！？あっち行くね！？」
「待て待て待て、誤解！誤解だから！」
「？」
ハッとなってデートか何かと勘違いしたようで、焦ったように俺たちから離れようとする真、それを引き止める俺。
そんな俺たちを見て、きょとんとするA。
「…え、違うの？」
「違うの。マジでたまたま会っただけ」
「ん〜っと、厳密に言いますと、たまたまじゃなくてですね、まお先輩に会いたかったので、私がまお先輩のいそうな場所に行ったんです！そしたらまお先輩がばっちり居てくれたんですよ！」
『俺に会いたかった』嬉しそうに笑うAが口にした言葉が嬉しいやら、少しくすぐったいやら。
この後輩はどこまでも俺のことを喜ばせるのが上手いらしい。
「…ふぅん？Aちゃんは、ほんとに衣更くんのことが好きだよね〜」
「えへへ！大好きなので！！」
クマのぬいぐるみを大事そうに抱えて、照れ笑いを浮かべながら俺の顔を見上げてくるA。
不覚にも、『可愛い』とか、思ってしまった。
『うん、知ってるよ〜』なんて、慣れたようにAの言葉を受け流し、今度は俺に目を向けてくる真。
「衣更くんはさ、どう思ってるの？」
「「…え」」
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えびみりん焼き(プロフ) - 月兎さん» 気づくのめっちゃ遅れてしまった…！！感想ありがとうございます！！元気貰っちゃったのでこれからも頑張ろうと思います！！早くくっつけ〜って思ってるのは実は私もだったり……(？) (2020年3月6日 9時) (
レス) id: f1f0e010d5 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 衣更くんと元気いっぱいな主人公さんがとっても可愛いです。はやくくっついてよと一々思います。可愛くて面白いです。更新頑張ってくださいね。 (2020年1月3日 13時) (レス) id: fdb5669a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびみりん焼き | 作成日時：2019年6月20日 11時
