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episode-予約の客。/2 ページ6

「す、すみません。取り乱して」
「いえ、大丈夫ですよ。あなたをここに連れて来てもらえるよう頼んだのは私ですから」


コーヒーを飲んでから少しして、ユウジさんは大人しくなった。
今だってケンさんがおちゃらけたように笑うとユウジさんは頭を小突いているけど、これなら大丈夫。

よし、と能力を発動させ、今度こそ仕事を始めた。


「えっと、ユウジさんはどうやら悩みごとがあるそうですが、話していただけますか?」
「え、いや…!?そんな、悩みごとだなんてたいそうなことでは……」

【悩みごとって何のこと言ってるんだろう…】
【有りすぎて見当もつかない…】

「なーに言ってんだよユウジ!お前、面倒な女子に絡まれて困ってただろ?」
「面倒?…あ、ミサキさんのこと?」
「そーだよ!お前、嫌そうにため息吐いてたじゃん」
「や、あれは…!?」

【嫌っていったら嫌だけど……!】


今回、意図的にか無意識にかケンさんも協力してくれるみたいだ。

確実に言葉を選択し、彼の心中をつついて情報をこぼさせる。失敗出来ない……って、これって相談員がすることなの?どちらかというと脅迫な気もするんだけど?


「それで相談とは?……まあ、話を聞く限り、そのミサキさんとのことなんでしょうけど」
「あ……その、はい。そうなんです」


雰囲気に押されたのか、諦めたのかは分からないけれどユウジさんはぽつりぽつりと話し始めた。

「ミサキって人がいるんですけど、俺、その人に好かれてるみたいで……。あ、大学で初めて会った人なんすけどね、それがしつこくて」
「しつこい?」
「はい。俺が他の人と話してるときも話しかけてきたり、サークルで忙しいのに邪魔してきたり……」


ふむふむ、とさりげなくメモ帳に相談内容をまとめる。理由は簡単に言うと表向きの相談と心の中の声を分けて聴くためであり、必要というわけではない。

心の声もまとめてから、ゆっくりと彼に向き直った。


「……それで相談に?」
「はい。すっごくくだらないんですけどね、あははっ」


自嘲気味に笑う彼に眉を下げ心配しているような表情を作り、彼にいう言葉を頭の中で三回繰り返す。


さあ、ここからが正念場だ!

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えのきだけ(プロフ) - ユメさん» じゃあ接客ですかね? (2017年7月28日 17時) (レス) id: acaa5058ee (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - ありがとうございます。客と触れあえるような係があればそれがいいです。 (2017年7月27日 9時) (レス) id: 1ee88b5e95 (このIDを非表示/違反報告)
えのきだけ(プロフ) - ユメさん» 大丈夫ですよー、ぜひ!何の係します?? (2017年7月22日 17時) (レス) id: acaa5058ee (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - あの、すいません。店員で、【海風音色】も入れますかね? (2017年7月22日 17時) (レス) id: 1ee88b5e95 (このIDを非表示/違反報告)
イルルの為にメイドラ二期を@暖ゴロ(プロフ) - えのきだけさん» ありがとうございます! (2017年7月15日 8時) (レス) id: bf06fa08bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのきだけ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年7月9日 10時

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