【花より男子】花沢類の幼馴染(男主) (完) (ページ10)

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帰ってくるページ10

類「ふんふんーふん」

「歌まで口ずさんじゃって、テンション高いな」

「だって、久しぶりに会えるんだよ。Aも嬉しいでしょ」

まぁねっと返事をすると
また歌を口ずさんだ。

この2人きりの静かな空気に浸っていると

類「…ねぇ、そういえば、あの日牧野つくしになに言ってたの？」

「は？」

唐突に聞いてきた。

…なんのことだ？

類「ほら、あの…和菓子のとこで」

「あぁ、…内緒な」

けらけら笑って誤魔化す。

「それよりさ、和菓子、美味しかったよ。ありがと」

『牧野つくしを誘って陥れてやろ』
あの女達が企んでいるのを偶然にも聞いてしまった。

胸糞悪い。
こんな世界、類が知る必要はない。
類には綺麗なままでいて欲しいんだ。
まぁ、この世界じゃそんなこと、無理なのはわかってるけどね。

なにも話さない類の方を向くと、珍しく真剣な顔をしていた。

類「…ねぇ、Aさ牧野つくしのことす「バタンッ」」

あ、また来た。
類「……俺とAの場所だから来ないでって言ったよね」

「おす」

さっきまでは機嫌よかったのに、むすっとしている類。

ほんとコロコロ気分が変わるよな。

「つったってないで座れば？」

なんでいるのか、、そういうように顔を赤らめ突っ立っている彼女に言う

「ここさ、煩わしい学園内の喧騒も聞こえなくていいよね」

「…は、はい」

なんか、俺まで楽しみになって来た。
類も機嫌が悪かったが、今ではまた歌を口ずさんでいた。

類「そうだっ！ねえ！
フランスと日本の時差ってどのくらいあるか知ってる？」

牧「はあ？フ…フランス？なにいきなり」

類「あ、いーや、わかんないなら」

そわそわしている類は、牧野つくしからみたら変な人なのだろう。

「類、フランスと日本の時差は7時間だよ」

類「流石A」

7時間かぁ…そう言って、またそわそわしだす。

類は気づいてないんだろうな。
うっとりと見惚れている牧野つくし。
その後ろには例の3人組の女達が険しい顔で此方をみていた。

…また、なんか色々と起こりそうだな。
まぁ、俺は関係ないけど