【花より男子】花沢類の幼馴染(男主) (完) (ページ6)

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牧野said ① ページ6

牧野said

「きゃあF5よっ」

「F5揃っての登校だ、すごい迫力」

「いつ見てもいい男ぞろい～～～っ」

「あーん、西門さんかっこいいっ」

「やっぱり美作さんよォ。繊細な美少年ってカンジ」

「道明寺さんの神秘的な雰囲気がなんともいえないわよねッ」

「Aさんも繊細な儚い美少年って感じよねぇ。みんなを上手くまとめてるっていうか、あーん、抱いて欲しい」

けっ
なぁにが、ミステリアスだっ
ただの大金持ちの能なし坊ちゃんだよっ！

「でもさ、花沢さんて謎よねぇ。あたし笑った顔って見たことないよ」

「え、見たことないの⁉確かにいつもは無表情だけど」

ほらっと、指差した方向を見ると。
クスクスと笑っている花沢さんがいた。

「えーーーっ///やばいやばい！」

その隣にはA

「Aさんと一緒の時だけよく笑うのよ。2人並ぶとほんと美の暴力だわーーっ」

「ずっーと、一緒にいるわよね。仲良いなーー」

「当たり前じゃない、幼馴染みだもん」

「えーーっ！あたしもAさんの幼馴染みになりたぁい‼」

……あたしも見たもん。
頭クラクラした。

普段笑わない人の笑顔って、あんなに重いものだとは思わなかった。

Aさんも私の頭を撫でて、あんな優しい言葉を投げかけてくれるなんて…。
『牧野』そうあたしのことを呼んだんだ。

はっ
殺気？気のせい…か。
今、すごい視線を感じたけど

「ちょっとー聞いた？
聞いた聞いた。すごいよねぇ」

「やっぱり一般中学から来た子ってやること違う……っ行こ」

一般中学？あたしのことかしら。

教室に入ると、黒板の前に人だかりができていた。

《牧野つくしは中学のときウラ番‼
男好きのインラン。2回子供をおろしているっ》

ぎえぇぇぇぇぇぇーーーーーーつ

「子供なんておろせるかっ！
バカッ、あたしはまだ処女なんだからっ」

そうF5に言って立ち去る。

まったく、冗談じゃないわよっ
やることがえげつないったらないわ。

「いくらなんでもこれはひどいわよね」

「え、浅井さん、鮎原さん、山野さん…っ」

意外な3人が黒板の文字を消していたのだった。