【花より男子】花沢類の幼馴染(男主) (完)

泣かないで ページ37

「…お、俺⁉」


類「うん。なのにさ、牧野とか静が好きとか思われてるから…。
俺はAが好きなのに、好きな人に『静が好きなんだろ？』とか言われる気持ち考えたことある？」

「あ、う、ごめん…」
他の奴もみんなそう思ってたから…。


ほ、本当に俺が…？

すっげーー嬉しいよ。
嬉しいけど…


類「クスクス。

A、俺と付き合ってよ」


「…ぁ、類、おまえの気持ちは嬉しいんだけど…」

類「A、俺はこれからもお爺ちゃんになるまで、Aのことが好きでいられる自信があるよ。
むしろA以外無理だから。
だからさ…待ってるよ。Aのこと」


なんで、なんでそんなこと言うんだよ。
きっと、今が生きてる中で1番最高の瞬間なんだろうなってぐらい嬉しいと感じている自分がいる。


俺も好きなんだろーな。
船上パーティーの日なんとなくそんな気がした。


でも…、俺たちはひとり息子だ。
今回の静の件で、静の両親、マスコミ達、パーティー参加者の反応を見て実感しちまった。
俺は…禁忌を犯してるんだと。
この想いを封印しようと思ったのに。


きっと、きっと、類はあまりに近くにいすぎたせいで勘違いしてる。
俺が類を好きだから、感化されたのかもしれない。
そ、そうだ。そういう


類「ねぇ、A。余計なこと考えてるみたいだけど。

俺はAが好きだよ。

家のことも性別のことを全部、わかってる。

俺だってもう子供じゃないんだ」


「る…い…」


類「泣かないでA」


指で俺の涙をはらう類。


泣いてる？なんで…
嬉しいんだ。嬉し涙なんて出るんだな。


類「A、時間をあげるよ。

だからさ、今だけキスさせて」


「……」


俺は静かに目を閉じた。
すると、類の優しいキスがおりてきた。









そして、静がパリ旅立って行った。
色んな人に囲まれて。

もちろん、俺と類も行った。
静に「ごめんね」とウィンクされた。
なんの、ごめんねだ。なんの。







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また、続編の方にも足を運んで頂けると嬉しいです^ ^
続編も完全なBのLであり、イチャラブシーンが入ります(後半になっちゃうかも)。
自己責任でお願い致します。

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