【花より男子】花沢類の幼馴染 12(男主)

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牧野said



司「親父が倒れた」


牧「た、倒れたって」


司「生死の問題じゃねーけど、…俺がやんなきゃなんねーことがでてきた」


牧「それってNYにいくってこと…？」


司「卒業と同時に行く」


卒業と同時にNYってあと何日…。


「やっぱ行くのか、司」


いつの間にか揃っていたAさん達。
F5が全員そろった。
その顔はいつものふざけた感じとは違くて。


司「早えーな情報。まだマスコミにも漏れてねーはずなんだけど」


美「まあ俺ら、だてにジュニアじゃねーし」


類「日本経済を牛耳る財閥の危機の情報くらい、いち早く入るよ」


「NYか…。まあ宿命つーか。遅いか早いかの問題だもんな」


総「俺たちも大学卒業したら、遊んでらんねーし」


美「だなー」


何言ってんの？
この人達意味わかんない。
頭の中が真っ白。


類「で、どーすんの牧野」


牧「……どうする。どうするって、帰ってこないわけじゃないんでしょ？
前みたいに会おうと思えば、会えるんだよね？」


なんでみんなそんな真剣な顔してんのよ。
いつもみたいに…へらへら笑って…。


司「4年は帰ってこねーと思う」


道明寺の決心した静かな目が


牧「よ、4年って…オリンピックじゃあるまいしッ」


司「悪いちょっとお前ら外して」


道明寺の決心した静かな目が


司「おふくろは何も言ってこねー。これは親父に言わ れたことでもなく強制でもねえ。
俺が決めた。道明寺司として」



もう止められない。



―――――――




「…牧野は？」


司「走って帰っちまった」


総「大丈夫か。あいつ」


「なぁ司、なんで4年なんだ？」


司「今まで好き勝手やらかして、親っつーか道明寺財閥に対する恩返しってとこだな」


美「4年後は？」


司「さあな、決めてんのはここに帰ってくることだけ」

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