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類が退院して自宅療養してるのを知ったのは、総二郎からの電話だった。


総『あいつ退院したの知らせねーんだよ。すげームカつく』


苛立だしげな声に全くもって同意する。
俺も聞いてない。
それでも、花を持ってお見舞いに行く俺は健気だよな。


うんうんと、一人で頷きながら歩く。
…まぁ、斎藤さんに追い出されたんだけどな。


斎『はい、坊ちゃん。これを持ってとっととお見舞いに行って下さい。
うじうじしてても、何も始まらないですよ』


そう言って俺の背中を押した斎藤。
やっぱり類がいないと変な感じ。……寂しいのか?んー、寂しい…。
やめやめ。女々しいぞ俺。


しばらく歩くと、門の前に立つ警備さんと目が合う。


「こんにちは」


ペコっと頭を下げると、厳つかった顔が朗らかに笑みを浮かべた。


チャッ
「A様です。玄関を開けてさしあげてください。どうぞお進み下さい」


「あ、ありがとうございます」


うわ…。警備も厳重になってんな。
まあ、あんな事件の後だし。


屋敷に入ると、まぁ!と聞き慣れた声が聞こえた。


「A様お久しぶりですっ!」


井「お元気そうで何よりです」


「わ、みなさん…お久しぶりです」


ここで俺の存在がまったく消えたわけじゃない。
類の家に入り浸ってた時もあったしな。
…そういや、俺と類が付き合ってることも知ってるし夜だって…。も、申し訳ないし、合わせる顔が……今更か。


「ほんと寂しかったんですよっ」


「お待ちしてましたよッ!ささっ、こちらへ」


手を引かれついて行くが、ふと何か思い出したように立ち止まったので合わせて俺も一時停止。


井「あの…、申し上げにくいのですが……、1人ではないのです」


1人じゃない…?総二郎たちが来てるのか?
にしては、表情が暗い。


井「私たちが何を言ってもダメなんです。
坊ちゃんは事故以来、ぬけがらみたいで」


「井上さん…」


井「…負けないで下さい」


海「ヤダもう何それー」


海ちゃんの声。
え…、1人じゃないって。まさか。


どくん……


扉を開いた先に見えたのは類の笑顔。
類がわらってる。
その視線の先には海ちゃんがいた。

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悠人(プロフ) - レイナ丸さん» ありがとうございますTT なんて最高級な褒め言葉なんだ!! (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - クロりんごさん» 全く同意です(・・;) (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - みかんちゃんさん» コソッ(・Д・)ノ[続編] (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - 海ちゃん、きみは全読者を敵に回した。そして作者様貴方もこんな素敵な作品を作るだなんて罪な人!更新楽しみです!カバディしながら待ちますね!! (2019年7月2日 15時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - やっぱ海ちゃん性悪だなぁ……ひええええ (2019年7月2日 14時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠人 | 作成日時:2019年5月5日 20時

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