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頭の中がどんどん暗くなってくる。
苦しい。
イラただしげに、司が一歩進む。
海「あ、この間あったよね。牧野さんのカレ…」
司「類、なんか思い出したか?」
類「全然」
司「Aのことも思い出せないのか?」
類「A?」
空気がどんどん冷たくなる。
司「Aとどういう関係だったか話してないのか?」
総「ああ。そーいや詳しくは、まだ…」
総二郎でさえ、焦っているように見えた。
そこに高い声が割り込むように入ってきた。
流石に総二郎とあきらも止めようとしたが、遅かった。
海「さっきね、無理に思い出すのはやめた方がいいって…」
司「部外者は黙ってろよ。
何、考えてんの?おまえら。
どーでもいい話をダラダラとよ。
Aの気持ち考えたことあるのかよ⁉」
司の怒鳴り声で、ハッとなる。
総「司。なに怒ってんだよ」
美「俺らだってちゃんと、考えてるぜ」
総「Aのことだって、そのうち思い出すって。いきなりガンガン思い出せっつっても逆効果だろ」
海「あ、あの、ごめん!もしかしてあたしが部外者なのに立ち入ったこと言ったから気に触った?だったらごめんね……ぁッ」
流石にこの空気の冷たさに気づいたのか、それとも司の鋭い目線に怯んだのか、海ちゃんの言葉が途切れる。
司「……」
そんな空気の中、はぁ。とため息の後に気怠げに言葉を続けた。
類「ねーー。なんか話が見えねーんだけど。さっきからAがどうとか。あれか?この人?
毎日来てうざいんだよね。ほんとしつこい」
ブチッと、キレた音が聞こえた。
司が動いたのは牧野の怒号と同時だった。
牧「花沢類ッ‼」
まずいッ。
司が腕を振り上げた時、体が動いた。
パシッ
頰に鋭い痛みがはしったと共に、体が飛ばされた。
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悠人(プロフ) - レイナ丸さん» ありがとうございますTT なんて最高級な褒め言葉なんだ!! (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - クロりんごさん» 全く同意です(・・;) (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - みかんちゃんさん» コソッ(・Д・)ノ[続編] (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - 海ちゃん、きみは全読者を敵に回した。そして作者様貴方もこんな素敵な作品を作るだなんて罪な人!更新楽しみです!カバディしながら待ちますね!! (2019年7月2日 15時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - やっぱ海ちゃん性悪だなぁ……ひええええ (2019年7月2日 14時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠人 | 作成日時:2019年5月5日 20時