お土産 ページ8
タマ「椿様、お茶が入りましたよ」
椿「ああ……、ありがとう」
タマ「お土産ですか。それ、あの子への」
椿「ん…。これが似合うかなとか、やっぱこっちとか色々考えてたらたくさん買っちゃって」
タマ「……無駄になっちまいましたね…」
椿「そーね……」
タマ「ほんとに面目無くです。
椿お嬢様が帰国前にあの子が出てっちまうなんて」
椿「やっぱり母は、一枚も二枚もうわ手ってことね。それで？司は何してるの？」
タマ「ああ、さっき友達が来て…今頃殺し合いでもしてますかねぇ」
椿「ああ…やだ、また？また野性に戻っちゃったの？」
タマ「ええ、今度はまたえらいことになってますわ」
なんて会話が下でされてたとはつゆ知らず。
類「ねえ、聞いてる？」
司「……」
類「TVに映ってたよ。
明間原漁村ってとこだって。迎えに行ってあげなよ」
…おまえぐらいだぞ、この状態の司にそんな軽々しく話しかけれる奴。
肝が据わってるというか、何というか。
メイドさんから頂いたコーヒーを、ゆっくり味わう。あぁ、美味い。
類「ぷっ。あっ、ごめん。思い出すと笑っちゃう。
あいつ海で何やってると思う？
焼きとうもろこし、売ってんだよ。
ぷくく……すげえよ。いっつもどこでも働いてんなと思ったらおかしくて。
………聞いてる？司」
司「おまえが行けよ。俺は行かねえ」
類「や、でも俺、関係ないし」
司「それを言うなら、もっと俺は関係なくなった。
おまえダチだろ。行ってやりゃあいいじゃん」
類「じゃあ、一緒に行こうよ」
珍しく類が引かないなと、2人の掛け合いを聞きながら思う。
俺ん家よりもフカフカなソファで、心地いいなぁ。
コーヒー飲んだのにウトウトしてきた。
そんな俺の肩を引き寄せた類。自然と類の方にいい感じにもたれかかった。
司「バカ言ってんじゃねえ。
俺はあいつに逃げられて……そか、いたのか。よかった。どっかでのたれ死にしてんのかと思ったよ」
肩にトントンとリズムよく叩かれ、意識が薄れてきた。魔性の男かよ…。
類「のたれ死に寸前だったよ。ガリガリに痩せて骨と皮。青い顔して、とうもろこし売ってたよ」
司「……」
類「Aが凄く気にしてるんだって。表には出さないけど、たいぶ…」
司「……あいつ」
類「だから、司達には幸せになってもらわなきゃ困るんだよ」
司「……」
なんか俺の名前が出た気がしたけど、その時にはもう完全に夢の中へと旅立っていた。
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悠人(プロフ) - なるさん» わーー！！よかったです！！Rタグ付いてしまったのでもしかしたらコメントも見れないかもとドキドキしてました(~_~;)一気に…だいぶ長編なのにありがとうございます^ ^ カラットさんですか！確実に趣味が合いますねㅋㅋ楽しんでいただけると嬉しいです！ (6月12日 23時) (
レス) id: b1a7650ccc (このIDを非表示/違反報告)
なる - 悠人さん» 別端末から失礼します！わざわざリンクを貼っていただきありがとうございます！見れるようになったので一気読みしました！海ちゃんのところは自分も胸が痛くなりました…！悠人さん最高の作品をありがとうございます！セブチも好きなので読みます！ (6月11日 22時) (レス) id: 984f7da6fe (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - なるさん» トップにリンク貼りました！Rタグで見れてない可能性もあるのでRでも閲覧出来るようになってるか確認をお願いいたします^ ^ (6月11日 17時) (レス) id: b1a7650ccc (このIDを非表示/違反報告)
なる - 一話どこにありますか、、！ (6月10日 12時) (レス) @page3 id: 0a7ce356e9 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - 1話がどこにもない (2020年3月28日 15時) (レス) id: 66de5526d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠人
| 作成日時：2018年10月7日 8時
