【花より男子】花沢類の幼馴染 8 (男主)

事情 ページ28

「お前、いい加減家に帰れよ」


自分家のようにくつろぎやがって…。


亜「1週間あんたの側にいなきゃいけないから」


「…母親とか心配するだろ」


亜「いねーよ、そんなもん」


「いない？」


亜「ああ、高校ン時男つくって出てったから」


「じゃ…親父は？」


亜「親父？どっかにいるんじゃねーの？
知らねえけど。ガキの頃離婚してっから、再婚でもしてんだろ。たぶん」


「じゃあ、１人で…？」


亜「あのなー、そーゆー同情めいた顔やめろって。今時珍しくもなんともねーよ。
母親が出てったから１人暮らしできるし」


「だから、恋愛を信じないのか…」


亜「まあね、それも多少ありだね」


初めてあった時のあの瞳の中の闇は…だからなんだと感じた。


亜「俺、風呂入ってくるわ」


「あぁ…って、ここで脱ぐなよ」


風呂はこの先だってのに。
おー、おー、素晴らしい肉体してますね‼自慢か‼


亜「あんた、キスしたことある？」


「は？」


ドアに手を掛け出て行くかと思いきや、振り返り寄りかかりながらこっちを見てくる。


そのまま突撃にして、出てってやろうかと考えていたから見透かされたのかと思って、反応が遅れた。


亜「ある？ない？
あぁ、付き合ってる相手がいるんだったな。
じゃあ、したことあるか」


なんでそんな事聞く必要がある？


「あぁ…？」


亜「じゃ、大丈夫だな」


「だ…だいじょうぶって…ッうわぁ！
ちょ、嘘だろッ！はなせっ！おろせよっっ」


亜「痛い、うるさい」


なんで、こいつは軽々持ち上げてんだッ。


亜「4日もヌいてないだろ？俺がずっと一緒にいたわけだし。金ももらってる身だから、一肌脱いでやるよ」


「はぁ！？」


亜「大丈夫だって俺、お前と違って経験あるし、テクもうまいよ？あ、男はないけど一緒だろ」


とんでもないことを言いやがった。

反応→←ナイフ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す