9.夏祭りのヒゲキ ページ9
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夏休みのとある日。
結局、花岡さんに丸め込まれて(？)
俺と花岡さん、田中・西谷・成田・木下の6人で夏祭りに来ていた。
「A！浴衣意外と似合って可愛いな！！」
西谷が大声を出した。
「ありがとー夕くん！」
「しかし、それじゃ神輿かつげないぞ！！」
田中………かつがせる気だったのかよ。
「担ぐ時はちゃんとした格好してくるよ。今日は皆と遊ぶ日だから！」
いや、担ぐ時もあるんかい！
「ねえ、浴衣どう？似合う？」
「うーん、まぁまぁなんじゃない」
「またまたー照れちゃってぇー！」
「いや、照れてないです」
いつも通りのやり取り。
いつも通り皆でワイワイ。
「高2の夏だしさー、そろそろ卒業したいよな！彼女いない歴=年齢！」
木下までもが騒ぎ出した。
「俺は潔子さん一筋だから彼女なんかいらないぞー！！！！」
田中と西谷が叫ぶ。
「いらないは嘘だろ」
成田は冷静に突っ込んでいる。
俺だって彼女………欲しかったよ。
清楚でかわいい彼女がさ。
隣にいるのは………
「うわーん！！！金魚すくいしてたら浴衣の袖びっしょりになったぁー！！！」
「うるさい………」
品の欠片もないギャル……。
出来ればこんなんじゃなくて、うちのクラスの七瀬さんみたいなさ………
「あ、あれ、七瀬さん！」
成田が呟いた。
俺たちの目の前には、彼氏らしき男と一緒にいる七瀬さん。
すると何故か七瀬さんの彼氏が俺たちに近づいてきた。
「久しぶりじゃん、A」
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作者名：茜
| 作成日時：2018年6月5日 18時
