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番外編＿秋 ページ35
縁下くんとお付き合いをして、一ヶ月くらいたった頃。
金曜日にふと「紅葉が見たいなぁ、」と言った縁下くんと日曜日、紅葉狩りに来ています。赤とか黄色とか、そういう葉がハラハラと舞う様子は、儚くも美しいです。
初デート時は服を決めるのに数時間かかった私も三十分に納め、割と自然体でデートできるようになっています。
当たり前のように手を繋ぐ私達は黙って紅葉を見上げている。そんな居心地の良い関係が、私は案外気に入っています。
「和澄、綺麗だね。」
少し時間がたち、ふと縁下くんが言います。
私は笑って「そうですね」と返す。縁下くんは少し不服そうにして私の頬を摘まみました。
「敬語、なくしなって言ったんだけど。」
付き合いたてのころ、確かにいっていた。
ある程度タメ口ではあるけど、ふとしたときに敬語が出てしまうのが嫌みたい。
「…ごめん」
少し笑いながら述べると、満足そうに手を離す。縁下くんは私服も格好よくてそれを独占できているのが嬉しくて仕方ないんです。
「和澄」
「何？」
「来年も来ようね」
「うん、絶対来る。」
そう約束して、また沈黙の時間が流れました。
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桜餅(プロフ) - 素敵な作品でした、縁下くん罪な男ですね。 (2021年4月5日 17時) (
レス) id: 7911da50c3 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - 縁の下くん私も好きです！更新頑張ってください！ (2019年11月9日 16時) (レス) id: 3635743cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コンタクトるり江 | 作成日時：2019年10月28日 21時
