落ちた先が何処であろうとも

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『 いぎゃあ！！！ 』




変な声で着地してしまい
顔が赤くなっていくのが分かる



(うわ、なんだこの呪力量)



しかし一変して禍々しい気配が
ピリピリと肌を伝わり感じる



『うわ、君ィ〜！ 刺青凄いね
　てか凄い呪力量だね』


「え？あ、これのこと？
てかなに？呪力・・量？」




半裸の男の子に近づくと
恥ずかしそうに頬をかきえへへと笑顔になる


五条「いやあ来る気なかったんだけどさ
さすがに”特級呪物が行方不明”になると上が五月蠅くてね

観光がてら馳せ参じたってわけ」



(特級呪物？？？？)



そんな任務内容じゃなかったぞ
呪霊を祓うんじゃなかったのか


『なにが行方不明？』


五条「”両面宿儺の指”」


『りょ・・・えぇ？』



そういえば昔そんな事言ってたな
極わずかの呪術師が回収していたはずだ


仁徳天皇の時代、飛騨にて現れた異形の人型呪霊
鬼神とも言われていたが

この特級呪霊を”封印”するのに
何人の呪術師が犠牲になっただろうか



五条「で、見つかった？」


そう恵くんに聞くと言いにくそうに
ジロリと半裸の男の子を見る



「あー・・・ごめん
俺、それ食べちゃった」


五条「」
『』


悟と顔を見合わせ

五条「『マジ？』」


と声を合わせる




『嘘は・・・言ってないみたいだね
恵くんの反応も、』



恵「・・・はい」



なんてこった

特級呪物を”食べる”なんて
とんだ命知らずだ



『怪我、大丈夫じゃないよね
いやぁお疲れ様だよ本当に』

と言って恵くんの隣に座る



五条「宿儺と変われるかい？」

「スクナ？」



悟が何かやるみたいなので
薪沿いを食らいたくないので伊弉諾で床を変形させ
壁を作る

どうせろくなことがない




恵「あの、、長期任務じゃなかったんですか」



『あぁ、一段落付いたからね
やっぱり日本は良いよ

町中歩いても電車に乗っても
”ギャング”が出てこない』


恵「ギャ、ギャング・・・」


『あはは！
何て言っても呪霊よりも人間が怖いって
学べた任務だったよ』


恵「はぁ、、」



なんだよ
恵から聞いてきたくせにその反応は！



恵「い、いひゃいです！」

『黙れこの可愛げのない子め〜』


ビヨンと頬を掴み動かすと
ベシンと手を叩かれる



その瞬間



『わぁっ！』

恵「っ！！」



壁が木っ端みじんに壊され




五条「そろそろかな」




悟がニンマリと笑って立っていた

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