落ちた先が何処であろうとも

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＿＿＿＿さん、！＿＿＿




＿お、、さ、＿＿＿









「お客さん！」


『あえっ！？』



身体を大きく揺さぶられ
間抜けな顔で起き上がると車掌の顔が
ドアップで目に入る


「終点の仙台駅ですよ！」


『あ、もう！？
す、すみません・・・あはは』



恥ずかしすぎるので足早に新幹線を降り
時刻を確認する


"17時半”



メールをもう一度確認するも
あのバカ(悟)はただ

”早めに来てね〜”

としか書かれていない
正確な時刻を書いていて欲しいものだ

しかも長期任務から帰ってきたばかりだぞ




『仕方ない・・・
一先ずホーム出て、バカに電話するしかないか』


人の多いホームを抜け
パルコの前まで移動し電話をかける




Prrrrrrrr

Prrrrrrrr



『・・・でない』


任務があるのは別にいいが
こう、、、詳細をもっと書けよ


『どうしようかな
牛タン食べて帰ろうかな』


なんて思いながら
電話を切ると



「え、切っちゃうの？」


頭上から声が降ってくる



『おっせぇよボケナス
てかお前その袋・・・喜久福買ってたのか！？』


悟「お疲れサマンサー！」


『誤魔化すなよ！人が待ってたってのに・・・
てか手、離せ』


悟「つれないなぁ〜Aは」


悟は楽しそうに笑いながら
私の手を握ってくる



悟「でもちょっと”時間が無いからさ”」



『ハ？』



握る手から微小に感じられる呪力


なるほど

現地まで瞬間移動するってことね




『なら、よろしく』


悟「ハハッ、まかせてよ」





ギュッとより強く、悟の手を握りなおした

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