検索窓
今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:16,147 hit

ページ4

ジッと扉の前で呼ばれるのを待つ



中からはあまり声が聞こえない
本当にいるのか???




(・・・でも、夢みたいだなぁ)





死んだ と思った
でも気づけば戻ってきてた


身体は落ち着いている
でも頭の中がなんだかごちゃごちゃだ


最早あれほどの日々を過ごしていたというのに
今じゃ夢だったんじゃないかと思う


右腕もないし
服は軍服なのでそんなことは無いのだが





『ねね、伊地知』


「は、はい」



隣にいる伊地知に話しかけると
ビクッと肩を震わせる




『伊地知は呪術師になったの?』


「い、いえ
私は補助監督に・・・」



『へぇ〜
あ、もしかして悟の?』


「あはは・・・」




こりゃ伊地知も相当苦労しているな

まぁ昔と変わらずデカい幼児なんだろうなぁ





なんて思っているとガラッと扉が開く



「・・・・入って来い」


『フウ〜』



深呼吸をする

めちゃくちゃ久しぶりに会うんだからなぁ
あれからどれくらい経ったんだろう



「大丈夫ですか・・?」


と伊地知

『うん、大丈夫』





腹をくくり医務室の中に入ると
まず目に入ったのは背の高い変な目隠しをした男


白髪の頭





(悟だ、)



こんなに背も高くなってるなんて吃驚だ
しかもなんか老けてないか?

その横を見ると
髪の長くなった家入と思わしき女性がいる





『・・・久しぶり、』




ちゃんと笑えているだろうか?
久しぶり、よりかは『よぉ!』の方が良かったか?



(ピクリとも動かんな)


気まずい空気が流れる




『覚えてない、か?
私だよ、蘆屋Aだッ』






そう言いかけた時




目の前は急に真っ暗になり
それが”抱きしめられている”と気づくのに
時間がかかった




『さ、悟?』



「___か、じゃ、」



ポソポソッと喋る悟
・・・・・こいつ、泣いてるのか?




『おい、悟___』




強く抱きしめる腕を
引き放そうとすると




「馬鹿じゃねぇの!!!!!!」




と悟が叫んだ

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
115人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミンミンゼミ(プロフ) - 饅頭こしあん派さん» あ、、、ありがとうございますm(_ _"m)持病と課題でテンテコマイですが頑張ります!文才がカスですがどうぞ最後までこの小説を楽しんでください・・・! (2021年10月12日 12時) (レス) id: d4b6eee348 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭こしあん派(プロフ) - 面白くて一気見しちゃいました!更新頑張ってください! (2021年10月11日 20時) (レス) id: d12f11bbbc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年8月16日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。