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182: ページ35

「A・・ッ!!!」



アシリパの伸ばした小さい手を
ギュッと握る




「A、お前!!」



『久しぶりで悪いが逃げるんだろ
あの母屋は通り抜けられそうだ』



杉元とアシリパの腕を引き
母屋へと入る




「無事、だったんだな」


と杉元



『右腕、どっかいったけどな
それよりもどうやってここから逃げるんんだ?

当てはあるんだろ、アシリパ』


「あ、あぁ!」




バッ と扉を開けると
見知った顔と鉢合わせする




「あれ? 死んでない?」


『ゲッ』



宇佐美が引き金を引いた瞬間
私と宇佐美の間に杉元が入り交戦する



ズドンッ と銃声が響く
今のでバレた臭いぞ



『アシリパ、上から俵を落とせ
銃を持ってるから姿勢は低くな』


そう言うとアシリパは宇佐美の頭上に
私は勝手口にいる兵隊に俵をぶつけ母屋から出る




『大丈夫か杉元!』


「あ、ァ」





母屋から出たのは良いが
おもっくそ開けた場所に出てしまった



(これじゃぁ恰好の的だ)



なんてフラグを立てると
必ず回収されるのはなんでなんだろうな





「逃げられんぞ 杉元ッ!」




いつの間にか月島がいるじゃないか



しかも銃を構えてる

”脅し”なんかじゃない
あれは撃つぞ





『構うな、走れ!』



「Aッ!?



・・・いや、」




月島は驚いた顔をするが
止まらない杉元に発砲する


「うおっ!?」


『クッ、』



杉元に体当たりする



「お前、」



『来るなっ!』



月島の発砲音を合図に
ババババッ と撃たれる



「Aッ!杉元ッ!」



アシリパが駆け寄ってくる



(いや、来るなよ・・・)



なんて思うが意識が飛びそうだ
流れ弾のせいか杉元もすぐ傍で倒れている




「A立てッ!」

(そんな無茶な・・・)


フラフラと立ち上がると
どえらい量の血が噴き出す



「動くなアシリパ」



あぁ、この声は鯉登だな
今どんな顔してるのか見てみたいもんだな



「逃げればこうなることは
分かっていたはずだ」



そんな鯉登に月島が叫ぶ




「何をやっている!!!
近づくな!鯉登少尉!!」


そんな言葉を遮るように
倒れていたはずの杉元が鯉登の胸に
ナイフを突き刺していた

帆が立つとき→←181:



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ミンミンゼミ(プロフ) - 山猫さん» コメントありがとうございます。体調は徐々に良くなってきましたがワクチンやらなにやら打つためまた悪くなりそうです・・・(笑) 面白いと言ってくれてとても嬉しいです(^▽^)これからも更新していきますのでよろしくお願いしますm(_ _"m) (2021年7月30日 17時) (レス) id: d4b6eee348 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - とても面白いです、ゆっくりで良いので体調に気をつけながら書いてください。更新楽しみにしてます! (2021年7月26日 22時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年4月22日 8時

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