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「おい、朝やで」


「・・・?」



重い体を起こすと
ひぃじぃちゃんが私を見下ろしてる



確かあのままご飯食べて寝ちゃったのか


「そういやお前、名前なんて言うんや?」


「あぁ・・蘆屋A
あんたの、名前は?」


知っているが一応聞いておくのが
セオリーだ





「俺は蘆屋義弘や
昨日あんなに喋ったのに名前知らへんってなると
気持ち悪いなぁ」



と言いながら
寝巻から軍服へ着替えていく


いつの間に着替えてたんだ






「・・・・よし

あぁ、そうや
俺は今第七師団に戻ったら面倒やし
これから第四師団に帰るんやけどお前も来るか?」


「・・・第四師団」


「おん
大阪にあんねんけど」





・・・そうか
ひぃじいちゃん第四師団だったのか
じゃぁなんで北海道にいるんだ?






まぁ、いいか




「一緒にはいけない
私は北海道でやることがある」


「へぇ?
なにすんの」




「・・アイヌの人々が奪われたものを
取り返しに行くんだ」




そういうと
ひぃじいちゃんは私の被っている帽子を取り上げる







「それは大層なこった」



そう言って今度は
ひぃじぃちゃんは自分の被っていた帽子を
私の頭に乗せる




「俺は蘆屋家の人間も、呪術師も嫌いだ
家柄や権力に囚われて
自分の好きなことは一切できない

顔を合わせて言われるのは
家を継げなど、権力のある家に婿に行けなど
阿保らしいことばっかりや



でもお前は気に入った
蘆屋家にお前みたいなやつがいたとは思わんかったわ


お前は呪術師以前に良い人間になる


全部終わったらその帽子と游雲を返しに来い

ええな」




「ゆう、うん・・?」




はた、と自分の手を見ると
いつの間にか游雲を握っている



「いや、私は」



そう顔をあげた時には
もうひぃじいちゃんはいなかった



____________________________________

第四師団は大阪で編成された師団です
しかし鶴見中尉は蘆屋義弘を手に入れたいと思っています。
なぜ鶴見中尉がわざわざそんな遠いところから
蘆屋義弘を第七師団に勧誘しているかというと
当時、第四師団は数ある師団の中で最弱と呼ばれていました

しかし日露戦争で蘆屋義弘は最前線に立ち
銃を使わず游雲というヌンチャクだけで戦い
多くの兵士を殺したので鶴見中尉は手に入れたい戦力と感じ
勧誘しています!

蘆屋義弘に呪力が無いのは天与呪縛によるものです
作者設定ガバガバなので何故五眼を持つ蘆屋義弘に
呪力が無いかは‘’謎‘’ということで・・・

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山猫(プロフ) - とても好きです面白いし最高です。 (2021年7月26日 17時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - お粥??さん» コメントありがとうございます。うまく文章が書けてるか心配ですがそう言っていただけて嬉しいです! (2020年12月17日 8時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
お粥??(プロフ) - とても面白いです!これからも無理をしない程度に頑張ってください (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cc28a00da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2020年12月16日 13時

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