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「おや、君は?」


帽子をかぶっているため
顔が分からないのだろうか不思議そうに
私の顔を見てくる



「・・・A君か」


「・・・」



今度は分かったのか
嬉しそうに笑う鶴見


その横には
小さな子供のような形の呪霊が引っ付いている



【カ、エロウウウウウ】
【カカカカカカエロウ】


鶴見の手をかすかに握っている




「まさか君がいるだなんて・・
しかも話しかけてくるなんてどういう風の吹き回しかな」


まぁ思った通りだが
鶴見には見えていないようだ



【カカカカカエロロウゥゥ】


絶対に離さないと言わんばかりに
手を握っている





「・・・その人は連れてはいけないよ」



【ウウウゥゥゥウ】


駄々をこねている様に
今度は足をバタバタと動かし暴れ始める


「っ!!」


身体がどんどんデカくなっていく



「こっち!」


「!!」



鶴見の手を引き走り出す


【まっててて!!!ままままままままててて】



「後ろは絶対に振り向くな!!!
私の前を走れ!」



無数の手が
鶴見を取り返そうと伸ばしてくる



左手の刺青が上に来るように
両手を握り術式を発動させる




【鉱石操術 三造手式 伊弉諾】


細かな小さい砂利たちの形が変形し
呪霊の身体を貫く




【いいいいたああああいいい!!!】



帳を張りたいが無理だ
ここは人も多いしもう人目についている




「君には何が見えてるんだっ?」


「簡単に言えばでっかい化け物だな!」



鶴見には見えない
だがうっすらとだが気配は感じられるようだ




「広い場所に行きたい!!
私はここの土地勘になれていないんだ
案内してくれ!!!」



「・・こっちだ!!」


鶴見は銃を構えながらも
私を案内した







そこが兵舎だとも知らずに

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山猫(プロフ) - とても好きです面白いし最高です。 (2021年7月26日 17時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - お粥??さん» コメントありがとうございます。うまく文章が書けてるか心配ですがそう言っていただけて嬉しいです! (2020年12月17日 8時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
お粥??(プロフ) - とても面白いです!これからも無理をしない程度に頑張ってください (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cc28a00da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2020年12月16日 13時

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