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「おい、白石起きろ」


何時までも寝ている
白石の頭を叩き、起こす


「んぇ〜?
なんで俺も一緒に行かなきゃなんねーの?」


「二瓶鉄造を確認できるのは
お前だけだろ」


確かに
網走の囚人だったら白石が頼りだ


「行こう、囚人を捕まえて
レタラを守る!!!」



そういって
雪山の中を歩いていく



(あまり呪いはいないな)


なんてキョロキョロしながら歩いていると
アシリパが叫んだ

「見ろ!
昨日私たちが鹿を獲ったあたりだ」


前方をみると
確かに狼煙が上がっている


「あそこは確か谷間だったはずだ
きっと高いところから撃つはずだ

それを後ろから回り込んで捕まえる」


「なるほど」



すごいな、アシリパは



「別れるなら杉本と白石は二人で
私はアシリパの方に行く」


「分かった
お前、絶対アシリパさんを守れよ」

「あぁ」


そういって狼煙の方を歩いていくと
木陰だが二瓶鉄造らしき人間が
銃を構えうずくまっている


「いた・・・」

「こっち向かねぇと顔が確認できねーな」


だけどあの白髪交じりの髪の毛は
毛皮商が言っていたのと当てはまる



「アシリパさんは
ここから弓矢で援護してくれ

俺たちはもう少し近寄ってみる」


「行くぞ、A」

「あぁ」




息をひそめながら移動をする

レタラは多分、最後の蝦夷狼だ
殺されるわけにはいかない

綺麗で純水な動物や植物たちを
根絶やしにしてきたのはいつだって人間だ


でもそれを止めるのもまた人間だ


「必ず、助けよう
アシリパ」

「・・あぁ!」





ソッと谷を見ていると
木の後ろにいる白い狼が見える



(レタラだっ!)

鼓動が早くなる



(出てきたら駄目だ、レタラ!
どうしたら・・どうしたらいい)


アシリパの方を見ると弓を構えている


いやまて、まてまてまて



「アシリパ!?」


そう叫んだ瞬間
アシリパは矢を放ち
一発の銃声がこだました

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山猫(プロフ) - とても好きです面白いし最高です。 (2021年7月26日 17時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - お粥??さん» コメントありがとうございます。うまく文章が書けてるか心配ですがそう言っていただけて嬉しいです! (2020年12月17日 8時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
お粥??(プロフ) - とても面白いです!これからも無理をしない程度に頑張ってください (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cc28a00da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2020年12月16日 13時

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