【鬼滅の刃】夢柱、下弦の壱の妹らしいです。

肆　小さな微笑み ページ5

山の麓の集落に、鬼が出るという噂。

誰々さんちの娘さんが、とか息子さんが、とか。

今日はその詳しい調査と、鬼を見つけ出してぶち殺すことが任務。


「じゃあ、二手に別れて…私は右へ行くから、Aちゃんは左をお願い。」

『分かりました。あの大木の下で待ち合わせお願いします』


またねー！と手を大きく振って走っていく恋柱さん。

自分も頑張らないと。


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聞き込みをしている時、気になることを言った人がいた。

「そうねぇ、ムラカミ様…」と。


漢字は村神だろうか、それとも片仮名か？


『ムラカミ様…ムラカミ様…』


呟きながら道を歩いていたら誰かとぶつかってしまった。


『あ…ごめんね、怪我はない？』

「(ｺｸﾝ)｣

『少年、家まで送ろうか？』

「っ…いえ、みんなもう、いない
　おねーさん、むらかみしってる？」

『え…？』

「みんな、むらかみに、たべられてころされる」

『(ムラカミ様は鬼の事だったのか…!!)』

「こわい…」

『大丈夫、お姉さんが倒してあげる』

「！！」

震えの止まらない小さな体をそっと抱きしめて、そう言った。

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