捌 話,続 ページ11
でも、それが何回も続きました。
病人はもう居ないと言うと、子供を求めてきました。
子供は居ないと言うと、女性を。
流石に怪しいと彼らは思いました。
その鬼の後を忍に付けさせることにしました。
そこにはほら穴の中で人を食べているあの鬼が、いたのです。
あの愛しい息子も、既にこの世にはいませんでした。
あの時の「家に帰せる」は
「骨」として帰せる。という事だった。
それからは地獄のような日々が続きました。
1ヶ月ごとに居なくなっていく人。
賑わいの減っていく店先。
それで今に至っている。
全員連れてこられ、何時食べられるかという時、鬼狩りが来てくれたのです。
＿＿＿
『ここに来たのは少年のお陰だよ』
「そうよね、あの子のお陰よ」
「？少年や子供なんてこの村にはもういませんよ」
ちらっと少年のいた方を見てみると、誰もいなかった。
それ鬼じゃないのか、などと声が飛び交う中、1人の老人が話し始めた。
「それは…桃色の羽織の弟だと言ったかい？」
『え、ええ』
「そうか……」
突然おいおいと泣き出す老人に私も蜜璃さんも戸惑いを隠せなかった。
「すまないね…
あれはきっと私の息子だよ」
『｢えっ｣』
「私たちを助けるために来てくれたんだね…
ありがとう。ありがとう」
話によると、その老人は話に出てきたお父さん。元村長さん。
桃色の羽織の少年は、今の村長さんだという。
そして、その弟だという少年の名前は暁斗。
＿＿＿＿
＿＿＿
＿＿
＿
皆に別れを告げて、屋敷へ帰る。
「ねぇ、Aちゃん」
『はい、なんでしょう』
「今回の任務、来れてよかったわ、私」
『ええ、私もです』
「また次もよろしくお願いしますね」
『こちらこそ』
笑って歩く2人を木の上から見ている影が1つ。
「へぇ……『夢の呼吸』か。
面白いなぁ」
唄の1フレーズを歌いながら
何処かへと消えていくその影には誰も気が付かない。
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^ - ^ (2020年10月11日 21時) (
レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
音涙(プロフ) - 梅雨さん» 嬉しいお言葉…ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年4月5日 7時) (レス) id: 8511fd69ef (このIDを非表示/違反報告)
梅雨(プロフ) - 続きが気になります！！！これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年4月4日 20時) (レス) id: fba24efeb3 (このIDを非表示/違反報告)
音涙(プロフ) - 奏琴さん» ありがとうございます！更新頑張ります…！よければこれからも読んでくれると嬉しいです！ (2020年4月2日 18時) (レス) id: 8511fd69ef (このIDを非表示/違反報告)
奏琴(プロフ) - とても面白いです！！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月2日 14時) (レス) id: 11805289e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音涙 | 作成日時：2020年3月29日 8時
