壱 記憶と夢 ページ2
兄はまだ小さい私が眠れない時、優しく子守唄を歌ってくれた。
兄の儚げで美しい声に、その優しい音色に、
小さいながらも感動していた。
『お、お兄ちゃん』
「どうした?A」
『怖い夢、見ちゃったから、あの子守唄、歌ってほしい…』
「ん、いいよ。おいで」
兄の膝の上で
頭を撫でられながら、歌ってもらえば。
さっきまで見ていた悪夢は
どこかに行って思い出せなくなるのだった。
近所の友達にまだ子守唄歌ってもらってるのか、と馬鹿にされても
しかも兄ちゃんに、なんて言われても。
子供だと思われようと。
誰がなんと言おうとそれだけは辞められなかった。
辞めて欲しくなかったのだった。
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^ - ^ (2020年10月11日 21時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
音涙(プロフ) - 梅雨さん» 嬉しいお言葉…ありがとうございます!頑張りますね! (2020年4月5日 7時) (レス) id: 8511fd69ef (このIDを非表示/違反報告)
梅雨(プロフ) - 続きが気になります!!!これからも無理せず頑張ってください!! (2020年4月4日 20時) (レス) id: fba24efeb3 (このIDを非表示/違反報告)
音涙(プロフ) - 奏琴さん» ありがとうございます!更新頑張ります…!よければこれからも読んでくれると嬉しいです! (2020年4月2日 18時) (レス) id: 8511fd69ef (このIDを非表示/違反報告)
奏琴(プロフ) - とても面白いです!!これからも更新頑張ってください! (2020年4月2日 14時) (レス) id: 11805289e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音涙 | 作成日時:2020年3月29日 8時