AU短編集3

＊今度はソウルレスになった猫侍様リクエスト(闇AU1) ページ35

心地好い浮遊感と温もりに包まれている。不思議と身を委ねてしまいたくなるようなこの感覚はきっと夢の中だろう。辺りもどこかぼんやりとしていて、自分の手の輪郭もはっきりとはしていない。そして無音だったこの夢の中に突然ごつっ、がんっと大きな音が鳴り響きはじめた。また寝ようかと思っていた頭はその音で覚醒し、ゆっくりと目を開ける。

「起きたかerror。飯にするか？風呂にするか？それとも俺？」

目を開けると暇そうな顔でerrorに膝枕をして頭を撫でているmurderが映った。

「じゃあmurderで」

「ワォ、そりゃ嬉しいね」

「暇だからって遊ぶんじゃねぇmurder」

「だってお題がこないと出れねぇもん」

拗ねたように言いerrorの頬を弄りはじめたmurder。nightmareとcrossはずっと攻撃をしていたのだろう、息が上がり汗をかいている。killerとhorrorはこの空間にいるのが暇すぎて二人であっちむいてほいをしている。

『よく分かってるねmurder！errorも起きたようだし、君達にあるゲームをしてもらうよ！』

各々暇潰しや休憩をしていると突然音声が流れはじめた。音声の加工はされているものの、これがinkだと言うことは全員理解している。

「おうはやくしろよ」

『せっかちだなぁ、まぁいいよ！それじゃあ今回のゲームを発表するね！』

『今回のゲームはWhat is inside the boxだYO！』

元気なfreshの声が聞こえたかと思うと、目の前に大きなクエスチョンマークの書かれた箱が出現した。

『今から君達には2チームに分かれてもらうよ！』

『そこにあるくじを引いてね！』

その言葉の後に、箱の上にくじの入った小箱が出現する。手っ取り早く終わらせて自分達の所に帰りたい。そう思っているerror達はすぐにくじを引き、赤と青に塗られたくじ通りにチームを組んだ。

『決まったね！一応言うね！赤チームがerror！cross！killer！』

『青チームがnightmare！horror！murder！』

はやく終わらねぇかな。とでも言いたげな表情…というかもうそうとしか言ってない表情で何処かから流れてくる音声を聞いている。

『じゃあどっちからするかじゃんけんしてね！』

誰がじゃんけんをするのかはもう決まっているみたいだ。赤チームからはerrorが、青チームからはnightmareが出てきた。お互い睨み合い、少し間が開いてからお互いが動き出した。

「最初はぐー！」

「ggじゃんけnnnんぽん！」

此処からかなりあいこが続いた。

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