AU短編集3

＊佐藤　ろあ様リクエスト(闇AU1) ページ2

「王様ゲームしよ！」

突然の遊びのお誘いはkillerの特権。今日も今日とて闇AUを遊びに誘う。

「ooo王様ゲームkkか…tt確か王様にnnnnなった奴が命令できるんddだったよな」

人形作りに熱中していたerrorが手を止めそう言うと、nightmareが酷く不気味な笑みを浮かべた。長い付き合いのせいだろうか。その事に真っ先に気付いてしまったcrossはこっそり逃げようとドアを横目で見た。長い付き合いというものは恐ろしいものだ。それだけで逃げると勘づいたのだろう。nightmareの触手かcrossの体に巻き付き、nightmareの隣まで引き寄せた。少し触手に力を込められ、逃げられないようにされてしまった。ここは大人しくしていないと命は無いだろう。何を企んでいるのか分からないnightmareの命令に怯えつつするのは不安でしかないが、死ぬよりはマシだ。逃げずに参加しよう。

「さぁ！この割り箸とって！」

人知れずcrossがそう決意していると、killerが割り箸を持った手を差し出している。そんな割り箸を各々が適当に取り、余り物をkillerが取る。

「これで何か食うのか？」

「何も食わないぜhorror」

「そうか…」

「これやるよ」

何も食べないと知ってしゅんとするhorror。そんなhorrorを見てmurderは、自分が後で食べようと思いポケットに入れていた飴玉を全てを渡した。

「ありがとなmurder！」

ニッコリと笑い飴玉を全て口に入れるhorror。他の骨達は慣れているようだが、初めて見たcrossは驚いた表情でhorrorを見ている。

「それじゃいくよ！王様だーれだ！」

killerの声で引き戻されたcross。慌てて割り箸を見てみると、2という数字が目に映る。errorやmurder、horror、killerも数字だけだったようでがっかりしている。

「俺か」

にんまりと笑うその不気味な姿は流石nightmareと言ったところだろうか。不気味すぎてerrorまでもが少し距離を離そうと動いている。触手に捕まってしまったが。

「そうだな…なら4、これ食え」

そう言い何処からか取り出したのは、何故か出来立てほやほやのタコスだった。タコスが大好物なcrossはじっとそのタコスを見ているが、crossは4ではなく2だ。タコスを食べることは出来ない。

「4？僕だ！」

そう言い名乗り出たのはこのゲームの主催者、killerだ。そんなkillerを羨ましそうに見つめるcross。

「冷めないうちに召し上がれ」

「いただきまーす！」

大きく口を開け、パクリと食べるkiller。食べた瞬間、killerは隣にいたhorrorにしがみついた。

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