*いかやきさん様リクエスト(料理) ページ50
どうしてこうなった。その言葉が今の現状ではお似合いだろう。キッチンの天井は殆ど焼け焦げ、壁や床にはこれでもかというほどトマトや人参等の残骸がへばりつき、お鍋であろう物は数多もの骨でボコボコにされ原型を留めていない。
「わ、我輩は悪くないからな!」
「blackBerryだってノリノリだったぞ!」
「ま、まぁまぁ…」
そして今では責任の擦り付け合いが起きている。何故こうなってしまったのか。それは一人のお腹がすいた、という言葉からだった。
「お腹すいたなぁ…」
Aがそう呟くと、近くで星占いを解こうと必死になっていたblueberryとblackBerryが此方を見る。
「A、お腹がすいたのか?」
blueberryがそう言うと、blackBerryが勢いよく立ち上がった。
「ならば仕方ない!我輩が特別に、Aの為に料理を作ってやろう!」
ビシッと効果音が付きそうな程勢いよく指差してきた。そしてその隣では料理、という単語を聞いたblueberryが目を輝かせてすっと立つ。
「MWEH!俺様も手伝うぞ!」
ならば早速取りかかるぞ!と言いリビングからキッチンへと歩いていく二骨。流石に包丁を使わせるのは怖いと思い、私も着いていく。
「Aも料理するのか?」
「うん。包丁を使うのって危ないでしょ?だから野菜を切るのは私がやるね」
私がそう言うと二骨はキョトンとした。何故そんな反応をされたのか分からず私もキョトンとしてしまう。
「包丁?なんなのだ?」
「我輩達は包丁とやらは使わんぞ」
まさかの包丁を使わない宣言に言葉を失う。
「分からないなら見学でもしてるんだな!」
そう言いながらお鍋や麺を取り出し、トマトや人参等の野菜を冷蔵庫から取り出す二骨。
「我輩は野菜を担当するぞ!」
「なら俺様は麺をやるぞ!」
ここまではまだ大丈夫だったのだが、すぐ奇妙な行動を見せつけられる。
「野菜は我輩達の敵!」
「美味しくなるのだぞー!」
野菜は大きく振りかぶられた拳によって辺り一面に飛び散り、麺の方では美味しくなーれと言われつつ宙から降り注ぐ骨の雨で粉々になっていく。これじゃ美味しいも何もないだろう。あまりの地獄絵図に体が固まってしまう。そんな最悪なタイミングでblueberryが火力を最大限にまで上げてしまった。あまりの熱さに意識が戻ってきたかと思えば、ご覧の有り様だ。
「ooお前rら…」
言い争いをしている二骨には聞こえていないようだが、私の耳にはちゃんと届いた。とてつもなく低く、ノイズ音のする声が。
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fenon(プロフ) - 自分がfell推しだから分かったかもしれないんだけど、首にある何かって……首輪j((殴 (2020年6月15日 0時) (レス) id: 8dce9856e7 (このIDを非表示/違反報告)
enmkssptoad114(プロフ) - 御薬袋さん» コメントありがとうございます!恐る恐る確認してみたら普通に番号ミスしてました…教えてくださりありがとうございました! (2018年2月21日 20時) (レス) id: 125e861b1b (このIDを非表示/違反報告)
御薬袋 - 楽しく見させて貰っています! あの、日常?6と7?が見当たらないのですが、 (2018年2月20日 7時) (レス) id: 1fea4285a1 (このIDを非表示/違反報告)
enmkssptoad114(プロフ) - Bonetrousleさん» いえいえ!こちらこそ三回もリクエストしてくださってありがとうございます!ネタに困りかけていたので助かりました!遅くなりましたが更新させてもらいました! (2018年2月7日 22時) (レス) id: 125e861b1b (このIDを非表示/違反報告)
enmkssptoad114(プロフ) - 調理済みのいかやきサァンさん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございました!ありがとうございました!ありがとうございました!あ((ry (2018年2月7日 16時) (レス) id: 125e861b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YO!LO! | 作成日時:2018年1月7日 2時