*優しい世界(geno) ページ35
部屋で本を読んでいると、突然リビングから大きな物音が聞こえてきた。何事かと思い急いでリビングに向かうと、辺りには割れた皿やコップが散乱し、壁際にはblueberryと背中に割れた皿やコップの破片が所々あるerror。地面には彼がhorrorの上に乗っており、キッチンには唖然としているfreshが。一体何があったのか。
「えっと…何があったの?」
唯一会話が出来そうなfreshに話しかけるとfreshはハッとし、ゆっくりと此方を向く。
「あ、あぁ、かなりヤバイ事があってな」
そう言い簡単に説明してもらった。原因は彼で、彼がショートカットに失敗し食器とコップを運んでいたhorrorの上に落っこちてしまった。そしてその食器やコップが宙に浮き、お手伝いをしようとキッチンに向かっていたblueberryに飛んでいったみたい。それをキッチンで見ていたerrorとfresh。freshは驚きのあまり動けなかったようだが、errorは素早く動きblueberryに当たる筈だった食器やコップから庇うように抱きついたよう。
「いてて…あ、ご、ごめんhorror」
「…仕方ねぇよ、俺もよく失敗する」
痛そうにしながら彼が起き上がり、horrorに手を差しのべる。そして上から落下してきた彼をhorrorは怒ることなくその手を掴み起き上がる。
「errorとblueberryも…ごめん」
「俺様は大丈夫だぞ!genoは大丈夫か?」
「次kkから気をttt付けrrrればいい」
blueberryとerrorも彼を怒ることはなく、泣きそうな彼に優しく微笑んでいる。
「freshとAも、騒がしくしちゃってごめん」
申し訳なさそうに私とfreshを見る彼。横目でfreshを見るといつもの明るい調子に戻ったようで。
「busyな方が俺ちゃんは好きだYO!それより大丈夫か?」
彼の体を心配している。皆優しいと思う。普通なら怒る人がいると思うのに。だからと言って私が怒ったりはしない。私が直接彼に何かをされた訳ではないから。
「私も大丈夫だよ。それより床に散らばった皿とコップの破片を片付けなきゃね」
そう言い床を見てみると辺り一面に散らばった破片が光を反射し、キラキラとしている。それを皆で片付けようと掃除機や新聞紙を持っていくる。大きな破片は新聞紙で包み、小さな破片は掃除機で吸っていく。昔なら皆で何かをするということは考えられなかった。命をかけて戦ってきた相手と同居し、協力しあうだなんて。こんな暖かくて優しい世界、あの人間は壊さないでくれるだろうか。
ごきげんよう:)
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fenon(プロフ) - 自分がfell推しだから分かったかもしれないんだけど、首にある何かって……首輪j((殴 (2020年6月15日 0時) (レス) id: 8dce9856e7 (このIDを非表示/違反報告)
enmkssptoad114(プロフ) - 御薬袋さん» コメントありがとうございます!恐る恐る確認してみたら普通に番号ミスしてました…教えてくださりありがとうございました! (2018年2月21日 20時) (レス) id: 125e861b1b (このIDを非表示/違反報告)
御薬袋 - 楽しく見させて貰っています! あの、日常?6と7?が見当たらないのですが、 (2018年2月20日 7時) (レス) id: 1fea4285a1 (このIDを非表示/違反報告)
enmkssptoad114(プロフ) - Bonetrousleさん» いえいえ!こちらこそ三回もリクエストしてくださってありがとうございます!ネタに困りかけていたので助かりました!遅くなりましたが更新させてもらいました! (2018年2月7日 22時) (レス) id: 125e861b1b (このIDを非表示/違反報告)
enmkssptoad114(プロフ) - 調理済みのいかやきサァンさん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございました!ありがとうございました!ありがとうございました!あ((ry (2018年2月7日 16時) (レス) id: 125e861b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YO!LO! | 作成日時:2018年1月7日 2時