7. 怪我 ページ9
〜Aside〜
九代目には無理するなとか、能力を使いすぎると進行するといわれたけど
そんなことは言っていられない
A「イタリアでも日本でも、悪い奴らは等しくいるということが分かった...」
今日も私は悪いギルドを狩りに行く
今度は違法な薬の売買をしているファミリーだ
男1「なんだお前は！」
A「お前が知る必要はない」
男1「なんだと！？ぐぁぁ！」
男2「どうした！？ぐはっ」
私は自分のナイフで敵を切りつけ、敵のボスのところまで行った
敵ボス「お前か！俺のファミリーを倒しているのは！」
A「そうですよ」
敵ボス「許さねえ！」
来る、そう思った瞬間腕が痛んだ
A「ぐっ！」
敵ボス「今だ！」
痛みにふらつく身体を何とか動かし、直撃は避けたが
A「...ッ」
腕を刺された
敵ボス「死ねェガキぃ！」
そう言って敵のボスは剣で私を斬ろうとして
敵ボス「な...ッ！」
逆に私に斬られて死んだ
A「ふう...」
腕の傷は浅くはないけど、それより痣だ
袖をまくってみてみると肩にまで到達していた
A「家に帰って早くシャワー浴びよ...」
暗殺業をやってはいるが、血の匂いは好きじゃない
...肩まで来たということは私の能力は今1/3程度しかないはずだ
この呪いが解けるか、解けずに死ぬか、別ファミリーに殺されるか
それはどちらにしろ、タイムリミットは刻一刻と近づいているということだ
A「くそ...」
それでも私は暗殺業を辞める気はない
私は家についてシャワーを浴び
軽く腕の治療をしてから寝た
次の日
今日も学校か
今朝になって腕の傷が痛む
まあ少し熱をもっている程度だ
教室につくと隣の炎真に話しかけられた
炎真「おはようAさん」
A「おはよう、さんはいらないって昨日言ったでしょ？」
炎真「慣れなくて...」
A「まあゆっくり慣れてくれればいいよ」
はぁ...痛い...
炎真「Aさ...えっと、A、大丈夫？」
A「ん？何が？」
炎真「なんだかしんどそう、だから」
A「しんどく、なんか...」
あ、やばい
腕の痣まで痛み出した...
A「うっ...」
炎真の声が遠くに聞こえた気がした
そして、懐かしい夢をみた
父と母の夢だった
優しく温かく、そして私を絶望に落とす夢だった
目を覚ますと、そこには炎真が
炎真「随分苦しんでたけど、大丈夫？」
腕を見ると包帯が...腕...？
炎真の表情、まくられた袖
痣を、見られた...
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作者名：アグリ | 作成日時：2018年9月19日 5時
