4. 疲労 ページ6
〜Aside〜
ーーーーーだめだ。
私は毎休み時間トイレにこもった
別にお腹が痛いわけではない
集団行動に疲れる…
私はイタリアでも一人暮らしをしていたし
そもそも暗殺業も1人でしていた
というか、ここ最近は本当に9代目以外の人と喋っていない気がする
そんな状態で教室という密室空間に30人もの人がいるという状況が苦で仕方ない
何なら、同年代というのも珍しすぎて居心地が悪い
こんなわがままを言っていては9代目に怒られてしまうが
早くイタリアに帰って暗殺業を続けたい…
とは言っても、今は9代目の権限で止められているので無理なんだけど
A「はあ…」
私は大きくため息をついた
とりあえずボンゴレ10代目と接触したいのだけどどうしよう
ボンゴレ10代目は休み時間は雨の守護者と嵐の守護者、あと茶髪の女子と黒髪の女子としゃべっていた
集団行動が苦手な私にとって集団に自分から話しかけるのは簡単なことではない
ヴァリアーと1度任務をしたことがあるけど、あれは仕事だしなあ…
話す内容が決まっている会話なら楽なのに…
さて、どうしよう
答えが見つからず本日最後の授業を受けた
そういえば、視界の端で古里炎真がやけにソワソワしていたけれど、何をしていたんだろうか
疚しいことがある奴ほどあのようにソワソワするけれど
あいつも疚しいことがあるのだろうか
悪いファミリーなら倒したいのだけど
9代目「ツナくんたちとシモンファミリーは戦ったけど、もう仲直りしたから悪さしちゃダメだよ」
と言われているから手が出せない
まあいい、隣の席だから様子を見る機会はいくらでもある
そう思って学校を出た瞬間
？？「ちょっと君」
黒髪、鋭い目、学ラン
恐らくボンゴレ雲の守護者に話しかけられた
A「はい、何ですか？」
雲雀「君、今の殺気は何だい？」
…仕事のことを考えすぎてたか
A「殺気…？少し考え事をしていましたが、私そんなに険しい顔していました？」
雲雀「していたよ、君がイタリアからの転校生だね？」
A「はい」
雲雀「転校生とはいえ、並盛の風紀を乱すことは僕が許さないよ。まあ、群れてはいないみたいだから今日のところは見逃すけど」
A「ありがとうございます！では、さようなら！」
はあ、まさか校門近くで話しかけられるとは
笑顔つかれるんだよな…
とりあえず家に着いたら笑顔の練習をしようと思った
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作者名：アグリ | 作成日時：2018年9月19日 5時
