3. 挨拶 ページ5
〜炎真side〜
アルコバレーノたちの戦いからしばらく、事件も何もなくツナくんたちと楽しい日々を過ごしていた
すると、転校生がやってきた
イタリアからって言われるとマフィアかなって思っていつもよりビクビクしながら
炎真「よ、よろしく…」
と言った、そしたらその転校生の笑顔がすごく素敵で
僕は心臓がうるさくて彼女の顔が見られなくなった
なんて綺麗な笑顔で話しかけてくれるんだろう
なんだか変な自分が恥ずかしくて顔が熱いけど
いじめられてるわけでもないのに動悸が激しいけど
多分これはこの人、花巻さんと仲良くなりたいってことなんだろう
僕は珍しく自己解決することが出来て、ふと気づいた
もしかして僕、自己紹介してない…！？
挨拶したのに自己紹介してないなんて…
とりあえず今は先生が喋ってるから先生の話が終わったら話しかけようと思っていたんだけど
花巻さんの周りはすぐに人でいっぱいになってしまった
男子生徒1「花巻さん！よろしくね！」
女子生徒1「花巻さん、私は山田！よろしく！」
男子生徒2「こっ恋人はいますかっ！？」
女子生徒2「校舎案内するから一緒に行こ！」
他のクラスの人たちも廊下の窓からこちらを見ている
きっと花巻さんに興味があるんだろう
まだ行けないな…みんなに押されながらぼーっとしていると
人混みで聞こえないけど花巻さんが答えているのが分かった
花巻さんはまた笑顔で
当たり前のことなのに、あの笑顔が僕にだけ向けられるものじゃないことが何故かショックだった
なんで僕はそんなことを？
ああ、分かった。
僕は隣の席だから友達第1号になりたがってたんだ
きっとそう
それに、転校って勇気いるし
多分自分奈良気持ちがわかるとか思ってんのかな
花巻さんがみんなに笑顔を向けて教室を出ていった
その時一瞬、焦っているような顔に見えたけど
気のせいかな？
とりあえず、花巻さんが次帰ってきたら自己紹介してみよう
そう思ったけど、花巻さんは全ての休憩時間に席を立ってどこかに行ってしまうから
今日はそんなチャンスはなかった
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作者名：アグリ | 作成日時：2018年9月19日 5時
