REBORN! 散りゆく花 (ページ4)

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2. 登校ページ4

先生「君が花巻Aさんだな？俺は2年A組の担任、つまり君の担任だよろしく」

A「はい、よろしくお願いします」

先生「イタリアからの短期留学生と聞いていたが、日本語バッチリじゃないか」

A「父が日本人で、日常的に使っていたので」

先生「そうかそうか！ではもうホームルームの時間になるから俺と一緒に教室まで行くか！」

A「ありがとうございます」

担任を名乗る教師と歩いて教室に行く

2年A組、ここにボンゴレ10代目や雨、晴れの守護者

また、シモンファミリーの一部もいると聞いた

先生「えー、では転校生を紹介する」

A「花巻Aです、よろしくお願いします」

先生「じゃあ、花巻の席はあの空いてる席で」

A「分かりました」

一番後ろの一番端の席だった

そして隣は

？？「よ、よろしく…」

赤髪に赤い瞳、顔につけた絆創膏

シモンファミリーのボス、古里炎真だろう

A「よろしくね」

普段人と馴れ合わないせいで上手く笑顔が出来なかったのか、古里炎真の肩が跳ねた

しかし、今回9代目からは

・学校の皆と仲良くすること

・自分の身体を大切にすること

・学校を休まないこと

の三つを守るようにと言われている

一番最初が一番難しいのだけれど…頑張るしかないみたいだ…

担任が連絡事項を話し、教室から出ていった

瞬間

大勢の男女が私の席を囲った

男子生徒1「花巻さん！よろしくね！」

女子生徒1「花巻さん、私は山田！よろしく！」

男子生徒2「こっ恋人はいますかっ！？」

女子生徒2「校舎案内するから一緒に行こ！」

右からも左からも声が

A「よろしく、恋人はいない、校舎案内は大丈夫、授業前にお手洗いに行きたいから通らせてくれる？」

精一杯の笑顔をしたつもりで教室を後にし、さっき通った場所にあるトイレに向かった

私はトイレの個室に入り、呟いた

A「………無理だ」

正直、人との関わりが近頃少なかった私が学校に行ったからと仲良く出来るとは思えない

にしても、あんなに大人数が固まるとは…笑顔の練習が必要なのか…？

とりあえず慣れるしかない

タイムリミットは迫っている

……どうにかしないと

私は痛む腕をシャツのうえから押さえながら

トイレから出て教室へ向かった