遠キョリ恋愛２【五条悟】

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目が覚めたら授業が始まってた。





教壇に立つ夜蛾先生に反省文を言い渡されて顔が引き攣る。ちらりと悟くんを見ると、無邪気に笑う彼と目が合った。





……かわいい。反省文がんばろ。





授業が終わって悟くんと2人で自販機まで来た。悟くんは自分のコーラを買ったあと、私の分のお金を入れてくれた。お礼を言っていちごオレのボタンを押す。





「居眠りで反省文とか容赦ねーよな」

『10枚も書くことない…』

「俺らも一応起こしたんだけどさーAまじで爆睡だった」





悟くんはそう言って私の頭を撫でる。こうやってふとしたときに触れてくれることが多くなった気がする。





「……ごめん。俺のせいでもあるか」

『え？なんで？』

「無理させたかなって思って」





気遣うように私を見る悟くん。昨日のことを言ってるんだとすぐにわかって顔が赤くなる。





『ち、ちがっ……いや違わないけど！悟くんのせいじゃないから！ほんとに！………昨日は、幸せすぎて寝れなかっただけ』





恥ずかしくなってだんだん声が小さくなる。でもそれを聞いた悟くんは嬉しそうに笑ってくれた。





「嬉しいこと言ってくれるじゃん」

『あと悟くんの寝顔見てたら寝れなくなった』

「俺って寝顔もイケてるからねー。反省文に悟くんのせいで寝不足ですって書いたら？」

『そっそんなの提出できない！』





そう笑ってどちらからともなく手を繋いで歩き出す。
私、今世界でいちばん幸せだって自信あるよ。



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