遠キョリ恋愛２【五条悟】

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悟くんの指先が優しく頬に触れて、嬉しそうに笑ったかと思えばそのままぎゅっと抱きしめられた。





この人はどこまでも私を大切に想ってくれている。出会った頃からそうだった。悟くんはいつも私の心に寄り添ってくれる。





『悟くん、大好き』





いつもの悟くんの匂いと着物の匂いがすごく落ち着く。無性に触れたくなって悟くんの着物の襟元をくいっと少し引っ張ると、「ん？」と首を傾げる悟くん。





『……キスしたいな』

「そういうのどこで覚えてくんの？」





ははっと無邪気に笑いながらサングラスを外す悟くん。その青を最後に見てから目を閉じると、何度か優しくキスをされた。

着物に合わせて今日は赤リップを塗っているから悟くんの唇の端に少し色が移ってしまう。





『リップついちゃった』

「これキスしたってバレるやつ？」

『うん、絶対バレる』





悟くんは唇の端についたリップを自分の親指で拭う。その仕草すらかっこよくて見惚れてしまう。「とれた？」と聞いてくる悟くんに顔を赤くして頷いた。





そして手を繋がれ、指を絡めとられる。

夕日に反射してキラキラと輝く白い髪。私を見つめる青い目。その青が優しく細められて、悟くんが笑ってくれる。





この笑顔が大好きで、ずっと隣で見ていたいと思う。

こんなに私をドキドキさせてくれるのは悟くんだけ。



















私はこれからもずっと、悟くんに恋をする。



















END.

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