68 ページ19
五条くんから逃げるようにダッシュで教室へ戻ると、硝子の机に勢いよく未開封のいちごオレを置いた。
『硝子!!ちょっと聞きたいんだけど!!』
「どしたの」
『もしかして私って、五条くんのこと好き……だったりする?』
「へぇーよく気付いたね」
硝子は平然と肯定する。やっぱりそうだった!!なんかそんな気がしたんだよね!!なんとなくだけど!!
「五条になんか言われた?」
『……また好きにさせる、って』
「ははっ言うねぇ」
自分で言って、さっきのことを思い出して顔が熱くなる。あの綺麗な青も忘れられない。
『サングラス取って顔見せてくれたんだけどかっこよすぎて心臓止まるかと思った』
「うける、いつものAじゃん」
『記憶なくす前の私はあの五条くんに耐えられてたの?すごくない?』
「いや全然耐えられてなかったよ」
『へ?』
「心臓止まりそうって毎日言ってた」
記憶があってもなくても五条くんは私にとってレベチのイケメンらしかった。耐性とは。
「それで?今は五条のことどう思ってんの?」
『今は……わかんない』
「だろうね。ま、あんまり深く考えない方がいいよ」
『……早く思い出したいな』
机に項垂れる私の頭を硝子がぽんぽんと撫でてくれた。
『自分のことだけ忘れられてるなんて絶対悲しいよね。五条くん優しいから何も言わないけどさ』
「Aのこと傷つけたくないんだよ」
『でも……私は五条くんを傷つけてる』
私だって五条くんのこと傷つけたくないのに。
.
660人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんごあめ(プロフ) - むーこさん» むーこ様ありがとうございます!作者の願望と妄想を詰め込んであるのでキュンキュンしていただけて嬉しいです🥺💓 (2月5日 17時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - 最高すぎます。。。クッション持って悶えちゃいました。。。キュンキュンが止まらなかったです!(≧∀≦) (2月5日 16時) (レス) @page47 id: 612ac16389 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - 最高最高最高~~~~~!宣伝させてください笑私の夢小説も見て欲しいですーーー!心黒模様っていう伏黒恵の小説書いてるので、良かったら……(殴) (12月4日 16時) (レス) id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» ありがとうございます!!私も自分で書いていてニヤけが止まりませんでした🤣笑笑 (12月4日 12時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - うん…………ニヤけが止まりません笑笑笑笑 (12月4日 7時) (レス) @page4 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんごあめ | 作成日時:2023年12月3日 14時