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『…なんでここにいるの』
「冷たいなぁ。Aちゃんに会いに来たに決まってるやん。いやー会えて嬉しいわー」
『私は全然嬉しくないけど』
「俺になんも言わずに東京行くなんてひどない?」
そんなこと本心では思ってなさそうな顔で直哉は笑う。早くこの場から逃げ出したい。
「Aちゃん今めっちゃ幸せやろ?でもAちゃんが幸せとかむかつくから、それぶっ壊してやろうと思って」
何言ってんのこいつ、と思った。そのとき直哉の後ろからフードを深くかぶった人物が現れる。
「ほな頼むわー呪詛師さん」
『呪詛、師?』
呪詛師と呼ばれたその男は瞬時に私に手を向ける。やばい、と思ったときには既に遅く、バチッと体に電気が走った。
頭がズキズキと痛む。視界がぼやける。
意識が飛びそうになり、壁に背中を預けて座り込んだ。直哉はそんな私を見下ろしてくる。
「この術式ええなー便利やなー」
『何、したの…』
「別にー?ただちょっと大事なモノ忘れてもらっただけ」
遠くで硝子が私を呼ぶ声がする。それに応えられる気力もなく、そのまま意識を手放した。
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りんごあめ(プロフ) - むーこさん» むーこ様ありがとうございます!作者の願望と妄想を詰め込んであるのでキュンキュンしていただけて嬉しいです🥺💓 (2月5日 17時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - 最高すぎます。。。クッション持って悶えちゃいました。。。キュンキュンが止まらなかったです!(≧∀≦) (2月5日 16時) (レス) @page47 id: 612ac16389 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - 最高最高最高~~~~~!宣伝させてください笑私の夢小説も見て欲しいですーーー!心黒模様っていう伏黒恵の小説書いてるので、良かったら……(殴) (12月4日 16時) (レス) id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» ありがとうございます!!私も自分で書いていてニヤけが止まりませんでした🤣笑笑 (12月4日 12時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - うん…………ニヤけが止まりません笑笑笑笑 (12月4日 7時) (レス) @page4 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごあめ | 作成日時:2023年12月3日 14時