3話「状況判断」 ページ3
『ん、ぅ……？』
フカフカした感触………
私いつの間にか家に帰ってきてたの…？
記憶にはないはずなんだけども……。
そう思いながらもどんどん意識が戻ってくる。
ボーっとしていた頭もどんどん冴えてきて、目は開けてさえいないが今の
感触等でだいたいの理解は出来る。
"手と足と首になんか付いてる"
そう思い勢いよく起き上がった。
そして確認するためすぐさま両手を見る。
『なに……これ、』
私の肌に明らかに合わない輝く銀色のそれが両手に付いていた。
『なん、で。"手錠"が、…！？』
両手首に付けられている異様な銀色。
両手と両手を繋げられていることではないけど、
見慣れないし、そして一気に不快感が増す。
『……っ、！？』
その異様な銀色は手首だけじゃなかった。
視界の先に見えた私の両足。
そこにはまた異様な銀色。
"足枷"が私の両足首を縛っていた。
『なん、で……』
私はもう一つの違和感を感じる首に手をやる。
そこはヒヤリとしており、明らかに肌じゃない感触がした。
"首輪"だ。
動こうにもその首輪はベットの柵と鎖で繋がれており、
ジャラジャラと特徴的な音が鳴るだけだった。
なにがどうなって。何故こんなことになっているのかもわからない。
『それに……、ここどこ…』
ベットと時計しか置かれていない殺風景な部屋。
そしてここからでも見える窓と扉。
窓はガタガタと音を立てる。風が強いのだろうか。
扉に近づこうにも動けないので近づけない。
時計は一定のリズムの音を鳴らして針を進めている。
『待って…混乱しかしてない、』
状況の整理が未だに追いついていない。
それにしても情報が少なすぎる。
私は確か路地裏で気を失って……。
それで目を覚ましたら見覚えのない空間。
……なにがあったの。
そう思っていると急に扉が大きな音を立てて開く。
『ひっ…！？』
「あっ、起きた？おはよ〜」
扉を開けた人はニコニコしながら部屋の中に入ってきて私に近づく。
特徴的なマフラーとコート。
ら民町には個性的な服装の人が多いけどこんな人は見たことがない。
そりゃあ…今日はハロウィンだけど………。
『ねじが……頭を貫通して、る…？』
そのリアルすぎるねじと乾燥した血の方に目が行ってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オレンジ - この作品めちゃめちゃ好きで更新楽しみにしてました…！！戻ってきてすごく嬉しいです。更新無理のない程度に頑張ってください…！ (2020年9月13日 1時) (
レス) id: 6a7e1ae822 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ教３ - 超おもしろいです！！更新頑張ってください！ (2020年1月25日 17時) (レス) id: 9184950dc8 (このIDを非表示/違反報告)
たかーいお茶 - まず初めに、おかえりなさい！このお話はらっだぁ運営さんのお話の中で一番好きだったので、更新が止まった時はすごく心配しました。でも、リメイク版としてまた、戻ってきてくれてとても嬉しいです！更新頑張ってください！おうえんしてます！ (2019年12月1日 0時) (レス) id: 5d07d85bff (このIDを非表示/違反報告)
白夜・ラァ〜さん(プロフ) - はぁ〜…すきです。 (2019年11月23日 19時) (レス) id: 6fdd4646a0 (このIDを非表示/違反報告)
海色(プロフ) - 占ツクにハマって一番最初に見た作品でした！リメイク版すごい嬉しいし楽しみです！あと、コンちゃんは、みどりくんのことみっどぉって言ってませんでしたっけ？(最近見てないから、あやふや) (2019年11月22日 19時) (レス) id: 9e704bca40 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
