530話です ページ10
「とりあえず急いで食べ物を探しましょうか。そろそろ夕暮れになるかもしれませんし」
「そーしましょう。とりあえずオレは川で魚釣ってきます。10代目と森で食べられるものを、ユキさんは先ほどいた場所に戻って火を起こしておいてください」
「了解」
「わかりました。ツナ、獄寺さん、頼みます」
「任せてください、ユキさん！！必ずや大物釣り上げて見せます！！」
ぐっ、と握り拳を作る獄寺さんに、対しツナは少し不安げだ。でも食べ物がなければ私たちは飢えてしまうことをわかっているのだろう、ツナはうんと頷いた。
それに私は頷き返し､元来た道へと戻る。途中で木の枝等を回収しつつ、火を起こすため、獄寺さんから借りたライターをつける。
燃え盛る炎とパチパチと弾く火の粉を見ていると、のわーーっというツナの叫ぶ声が聞こえた。ば、っとそちらの方向をじっと見る。
……嫌な予感はしない。ということは敵襲ではない。どうかしたのだろうか。暫くここで待ってみようと思い、体育座りで待っているとラルさんを連れたツナ達が帰ってきた。……全身ずぶ濡れで。しかも顔を真っ赤に染め上げて。
「……お、おかえりなさい？どうしました二人とも」
「い、いや、な、なな、なんでもないよ！！」
……いや明らかに動揺していて何でもないようには見えないのだが。つかその鼻血、どうしたのだろう。コケたのかな。二人して？ツナならまだしも獄寺さんも転ぶようなことがあるんだな。初めて知った。
「とりあえず、濡れた服は乾かすので貸してください。ラルさん、ロープは持ってますか？」
「……持ってるが」
「少しかしてください」
何も言わず、ラルさんはロープを貸してくれた。
私は近くにある木にロープをキツく巻きつける。そのロープにツナのパーカーの袖を通し、もう片方のロープを反対側の木に縛りつけ、吊るした。ツナのズボンと獄寺さんの衣服を吊す。
その間、ラルさんは獲ってきた魚を串刺しにして、火に炙っていた。たくさんあるから特別に私たちに分けてやるとそう言って。
焼き魚になる頃には空はすっかり夜色に染まっていた。月光りが私達を照らす。
差し出された魚を受け取り一口かじる。美味しい、これはなんていう魚だろうか。ツナ達の方を見るとラルさんと目を合わせないように食べていた。その顔は相変わらず赤い。……この三人の間に一体何があったのだろう。
「お前達のことは写真で見たことしかない」
長い沈黙を破ったのはラルさんだった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「リボーン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜野兎(プロフ) - 藍@315号室さん» 初めまして夜野兎と申します！！わあ、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！これからもゆっくり更新ですが、宜しければ見ていってください(*´∇｀*)コメントありがとうございました！！ (2020年6月26日 23時) (
レス) id: e2b977e57a (このIDを非表示/違反報告)
藍@315号室(プロフ) - はじめまして。久しぶりにこのシリーズを読みました！本当に最高です！続きも楽しみにしてます。 (2020年6月26日 20時) (レス) id: 587d339074 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 悠さん» そう言ってくださるととても嬉しいです！！これからもかなりゆっくり更新ですが楽しんでいただけると幸いです！コメントありがとうございました！！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: 6fda6574a9 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - このシリーズ楽しみにしてます！ (2020年5月27日 8時) (レス) id: 985e15984a (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 春風さん» コメント、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！ゆっくり更新ですが、楽しんでいただけると幸いです(*´∀｀*) (2020年5月5日 11時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
