529話です ページ9
「スイマセン！！オレがいながらあんな奴をのさばらせて！！」
少し小川から離れたところにて。土下座をしながら地面に頭を打ち付ける獄寺さん。そんな彼に私はドン引き、ツナは慌ててやめさせようとする。
「ご、獄寺君！！謝らなくていいから！！オレ達は大丈夫だから！！ね、ユキ！」
「……そうですね。とりあえず土下座はやめてもらっていいですか？」
「それではオレの気が収まりません！！」
いや収まってくれ。おでこから血を流していることに気付いていないのか。
「でもこんな状況はアジトにつくまでの辛抱っスから！！」
「……え？」
「何の信憑性もないリボーンさんの話で10代目やユキさんを脅しやがって。本当に胸糞悪い女っすよ」
青筋を立て怒りを露わにする獄寺さんにツナは目を丸くする。
「お…脅し？オレはてっきり本当に死ん…」
「そんなわけありません！忘れたんスか？無敵のリボーンさんスよ！！」
「そう言われてみれば……」
「ただ今は奴についていくしか手がかりがないのも確かっス！大丈夫。リボーンさんは生きてますよ」
「そ、そうだね…なんだかそんな気がしてきた！」
「当然スよ」
ニッと笑う獄寺さんにツナはホッと息を吐く。でも私はそうとはラルが嘘をついているとは到底思えなかった。直感が告げている、彼女は嘘なんかついていない。リボーン先生は死んだのだと。
でも私はこのことをツナ達には告げないことにした。今ここでこのことを告げてしまった、しばらくツナはショックのあまり動けないだろうから。
「それにしてもオレ達いつまでこの時代にいるんだろう…過去に戻りさえすればこんな事にはなんないのにさ…」
ツナの言葉に獄寺さんはまったくっスねと同意する。
「早く過去に戻って写真のメガネをぶっ飛ばさなきゃなんねーのに……」
獄寺さんの言葉に私は首を傾げた。
「写真のメガネ……？」
「ええ。どうやら此奴を殺さなきゃ過去に帰れねーらしいんです」
「なるほど。獄寺さんとツナはいつ頃この時代に…？」
「ユキがくる数分前ぐらいかな。十年後のオレは棺桶の中に入ってた…」
棺桶……？ってもしやボンゴレの紋章が刻まれた黒い棺桶のことだろうか。じゃああの二つ並んでいたうちの一つは十年後のツナの……
と考えたところでバササと辺りにいるカラスが一斉に飛び去った。それによりツナはひいっと悲鳴をあげる。
「？鳥っスね」
「暗い森、こ…こえ〜〜〜！」
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夜野兎(プロフ) - 藍@315号室さん» 初めまして夜野兎と申します！！わあ、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！これからもゆっくり更新ですが、宜しければ見ていってください(*´∇｀*)コメントありがとうございました！！ (2020年6月26日 23時) (
レス) id: e2b977e57a (このIDを非表示/違反報告)
藍@315号室(プロフ) - はじめまして。久しぶりにこのシリーズを読みました！本当に最高です！続きも楽しみにしてます。 (2020年6月26日 20時) (レス) id: 587d339074 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 悠さん» そう言ってくださるととても嬉しいです！！これからもかなりゆっくり更新ですが楽しんでいただけると幸いです！コメントありがとうございました！！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: 6fda6574a9 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - このシリーズ楽しみにしてます！ (2020年5月27日 8時) (レス) id: 985e15984a (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 春風さん» コメント、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！ゆっくり更新ですが、楽しんでいただけると幸いです(*´∀｀*) (2020年5月5日 11時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
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