552話です ページ32
「楽しみにしててね！！」
2人の言葉に男達の表情は少し和らぐ。
嬉しそうに「やり！！」と小さくガッツポーズを取る山本さんに私は笑ってしまった。
「あ…れ？何か2人とも元気になってる……？」
「当然です！こんな時だからこそいつまでもクヨクヨしてられません！！」
「ツナ君達に負けないように私達も頑張ろうって決めたの！！」
やっぱり……2人は強い。
笑みを浮かべる2人に私はリボーン先生の方を見た。
「リボーン先生」
「なんだ？ユキ」
「私も彼女達のお手伝いをしたいのですが、よろしいでしょうか？」
「ユキ！？？」
ギョッと目を剥くツナ。でも私はリボーン先生から目を逸さなかった。
私は非戦闘員ではない、風の守護者という重要な役割を担っている。だからツナ達同様、修業をしなくてはならないだろう。
それこそ私はここにいる誰よりも鍛えなければいけない。守護者の中で私が一番弱いことを知っているからだ。
……でも、私は守護者である前に1人の女だ。
家事全般を担う二人の負担を少しでも減らしたい。
「勿論いいぞ。……だがユキ。分かっているな」
尋ねるとリボーン先生はあっさり承諾してくれた。
彼の言葉に私はしっかりと頷く。無論、修業を疎かにするつもりはない。そこはしっかりと両立するつもりだ。
ありがとうございますとお礼を述べた後、私は二人の方を向いた。
「というわけで私も手伝います。いいですか？三浦さん、笹川さん」
「勿論！！ありがとう、ユキちゃん！！」
「では早速キッチンへ行きましょう！！」
「はい」
歩き出す二人の後ろを私は追いかけた。
「立ち直り早っ」
「女ってすげーのな」
後ろから聞こえる獄寺さんと山本さんの声はスルーして。
＊＊＊
「よし。完成だね」
グツグツと鍋の中で煮立つはカレーである。
カレーのいい匂いが漂う中、笹川さんはあれ？っという顔をする。
「……な、何だろうこれ」
笹川さんの目に止まっているのは黒い物体だ。ツンツンと突けばんーーんーーっという唸る声が聞こえてくる。
「はひぃっ！！これ生きてます！！」
「喋る物体。……よ、妖怪…でしょうか」
青ざめる私に三浦さん達は動揺する。
勘弁してほしい、ここで妖怪やら怨霊やらと出会すなんて……って、ん？
私はその黒い物体に触れる。その物体は温かかった。
それにこの黒い肌触りがどこかスーツに似ているような。ということは。
「笹川さん、三浦さん。人間のお尻じゃ……」
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夜野兎(プロフ) - 藍@315号室さん» 初めまして夜野兎と申します！！わあ、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！これからもゆっくり更新ですが、宜しければ見ていってください(*´∇｀*)コメントありがとうございました！！ (2020年6月26日 23時) (
レス) id: e2b977e57a (このIDを非表示/違反報告)
藍@315号室(プロフ) - はじめまして。久しぶりにこのシリーズを読みました！本当に最高です！続きも楽しみにしてます。 (2020年6月26日 20時) (レス) id: 587d339074 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 悠さん» そう言ってくださるととても嬉しいです！！これからもかなりゆっくり更新ですが楽しんでいただけると幸いです！コメントありがとうございました！！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: 6fda6574a9 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - このシリーズ楽しみにしてます！ (2020年5月27日 8時) (レス) id: 985e15984a (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 春風さん» コメント、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！ゆっくり更新ですが、楽しんでいただけると幸いです(*´∀｀*) (2020年5月5日 11時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
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