542話です ページ22
ドゴオッとという地響きのような音が轟く。きゃあ、という悲鳴が聞こえてツナはさあっと青ざめた。
さっきの真っ赤な炎は上から降ってきた。
……ということは敵は空にいるということになる。
見上げて気付く。そこには二人の男がいた。
どちらも黒い服装をしており、ごつい方の男の手には赤い死ぬ気の炎を纏った大鎌が握られている。
「ミルフィオーレのブラックスペル！！！」
聞き覚えのない言葉に私達は目を瞠る。
だがツナの京子ちゃん達がという呟きにハッとした。
そうだ、こうしている場合じゃない。一刻も早く彼女達を救出しなければ。
「いくぜ！ボンゴレリングからマモンチェーンを外せ！」
山本さんの指示通り私達はボンゴレリングからマモンチェーンを外した。その後で告げられる。敵は自分が引きつけるからその間にランボ達を頼むと。
私達は強く頷くと山本さんは駆け出した。私達もつられるように走り出す。その途中、大きな爆発が起きたが、私達は止まらなかった。
「イーピン、ランボ！！」
「大丈夫ですか！？」
「しっかりしろ！！」
私たちの存在に気付いたランボ達は安堵の表情を浮かべる。若干傷はあるものの、深手を負っているわけではなさそうだ。
「ぼ……ボンゴレ！！それにユキさん、獄寺氏も！」
「だから言ったじゃないですか。絶対ツナさん達が助けに来てくれるって」
ボブショートの黒髪に柔らかに緩められた瞳。大人っぽい女性になったが耳を打つ。ああ、やはり彼女は…
「はひ？なんだかハル…急に背が伸びたみたいです！」
10年後のハルだ。不思議そうな顔をする彼女に私は小さく笑った。見た目は変わっても中身は変わってないようで安心した。
「しゃらくせぇ！！よくも兄貴達とお揃いのスーツを破いたな！！」
とここで逆上した男の声が聞こえた。ショア、という気合いを入れる声とともに振りかざされる大鎌。真っ赤な炎な私達に迫る中、山本さんは一人冷静な眼差しを向けていた。
匣を指で弾くを片手でキャッチし凹みにリングを嵌め込む。すると匣の中から水のバリアが出て、攻撃を防いでしまった。
「お前達…よく覚えておけ。リングには匣ってのを開ける力がある」
私達に匣を見せてくる山本さんに獄寺さんは目を輝かせた。そして彼は徐にポケットに手を突っ込むと中から匣を取り出した。
それをどこで手に入れたと尋ねる山本さんに獄寺さんは十年後の自分の鞄に入っていたあっけらかんと言う。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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夜野兎(プロフ) - 藍@315号室さん» 初めまして夜野兎と申します！！わあ、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！これからもゆっくり更新ですが、宜しければ見ていってください(*´∇｀*)コメントありがとうございました！！ (2020年6月26日 23時) (
レス) id: e2b977e57a (このIDを非表示/違反報告)
藍@315号室(プロフ) - はじめまして。久しぶりにこのシリーズを読みました！本当に最高です！続きも楽しみにしてます。 (2020年6月26日 20時) (レス) id: 587d339074 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 悠さん» そう言ってくださるととても嬉しいです！！これからもかなりゆっくり更新ですが楽しんでいただけると幸いです！コメントありがとうございました！！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: 6fda6574a9 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - このシリーズ楽しみにしてます！ (2020年5月27日 8時) (レス) id: 985e15984a (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 春風さん» コメント、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！ゆっくり更新ですが、楽しんでいただけると幸いです(*´∀｀*) (2020年5月5日 11時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
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