540話です ページ20
そうだな、と頷いた山本さんは徐に口を開いた。
「ヒバリの居場所についてだが、オレはここを暫く離れてて今守護者がどこにいるのかわからねぇんだ。ヒバリの手がかりはこいつだけだ」
そう言って見せてきたのは黄色い鳥が写っている写真だった。
「なぁ！？これってバーズの鳥じゃなかった！？」
バーズ……？聞き覚えのない名前に私は思わず首を傾げた。
「今はヒバリが飼っていてヒバードっていうらしいぞ」
……誰が付けたんだろう、その名前。
「ちなみにヒバードの名付け親は綾おば様ですよ」
まさかの。ヒクッと口角を引きつらせている。
「綾からの確かな情報だが、ヒバリの肩に乗っているのをいつも見かけてるらしい」
その言葉に、確かにと私は思った。ヒバードは彼にとても懐いていたような気がする。よく応接室に訪れると彼の頭の上とか窓際にいるのをよく見かけるから。
「手がかり…それ…だけですか…？」
「本当はもう一つあったんだが……」
と何かを言いかけたところで山本さんは私をチラッとみる。
「残念ながら来ちまったからな……」
どこから？と聞き返すツナだが山本さんはまた笑って誤魔化した。
でも私はわかってしまった。こちらをチラッとだが見たということはもう一つの手がかりは私だということだろう。
それが幼馴染だからか…それともその一歩先に進んだ関係だからかはわからないが……
「まあでも並盛好きのあいつのことだ。きっとこの町に手がかりはあるはずだ。オレやヴァレンティーアはいけねーがしっかり連れて帰ってこい」
「お前…そんなに外だと体調酷いのか……？」
「余計な心配すんな。いずれこの話はしてやる。準備しろ」
不安そうな顔をするツナにリボーン先生は言った。この時代の戦いを熟知している山本がついてる、だから大丈夫なのだ、と。
「なーにビビるこたぁないさ。お前達はこの時代のオレ達が失ったすんげー力をもってんじゃねーか」
「失った…すんげー力……？」
「お前達は希望と共に来てくれたんだ、ボンゴレリングっていうな」
準備を終え、私達はアジトを出る。六つある入り口の一つである五丁目の工場跡地に出た。
「おい……！ボンゴレリングはどーなってんだよ！！」
「とりあえず並中に行くか」
「コラ！聞いてんのか！？」
「？何だ？」
意図的に無視を決め込んでいるのかと思っていたが彼の様子からして違うみたいだ。
「ボンゴレリングだ！！なんでこの時代にねーんだよ！」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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夜野兎(プロフ) - 藍@315号室さん» 初めまして夜野兎と申します！！わあ、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！これからもゆっくり更新ですが、宜しければ見ていってください(*´∇｀*)コメントありがとうございました！！ (2020年6月26日 23時) (
レス) id: e2b977e57a (このIDを非表示/違反報告)
藍@315号室(プロフ) - はじめまして。久しぶりにこのシリーズを読みました！本当に最高です！続きも楽しみにしてます。 (2020年6月26日 20時) (レス) id: 587d339074 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 悠さん» そう言ってくださるととても嬉しいです！！これからもかなりゆっくり更新ですが楽しんでいただけると幸いです！コメントありがとうございました！！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: 6fda6574a9 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - このシリーズ楽しみにしてます！ (2020年5月27日 8時) (レス) id: 985e15984a (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 春風さん» コメント、ありがとうございます！！そう言っていただけるととても嬉しいです！！ゆっくり更新ですが、楽しんでいただけると幸いです(*´∀｀*) (2020年5月5日 11時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
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