517話です ページ29
「他人に操られるのではなく、自分の意志で戦うあいつには迷いがないからな」
劣勢を強いられていた私達がランチア、と呼ばれた男の登場により一気に逆転する。ツナの首を取ろうとするベルフェゴールだったが、全てのナイフを山本さんが刀で弾く。
逃走を図ろうとするマーモンにはクロームが応戦する。逃がさないとばかりに火柱を生み出すクロームは己の武器を取り出した。
と隣からジャララという音が聞こえてくる。ふと、隣を見れば恭弥さんがトンファーの後端から鎖を伸ばしていた。
「ねえ、決着つけようよ」
挑発的に笑う恭弥さんにつられるように私も拳銃を取り出し構える。笹川先輩も拳を構えたところでベルフェゴールはお手上げとばかりに手を軽く上げた。
「ダメだこりゃ」
「うむ。ボス…ここまでのようだ」
XANXUSの後ろに控えていたネフライトさんが何も言わずに降参とばかりに手をあげる。少しその瞳がキラキラと輝いている。大方こらがジャパニーズ式の降参でござるか！？？とでも思っているのだろう、表情豊かだ。
「……約立たずのカス共が…くそっ、ちくしょう！」
てめーら全員！ 呪い殺してやる！！と声を荒らげ叫ぶXANXUS。その姿から、彼のボンゴレボスの座への執念は並々ならないものだと知った。
「XANXUS様。あなたを失格とし、ボンゴレリングを回収します」
膝をつき、XANXUSに語りかけるチェルベッロ。いつも淡々と言っていた彼女達だったが、その声音はほんの少しの優しさが滲んでいた。
「チェルベッロ……お前達の望み通りだ……、予言が当たり……満足か……」
チェルベッロはXANXUSの言葉を否定するように首を横に振る。
「全ては決まっていたこと。あなたは役割を終えたのです」
その言葉に、声に、XANXUSはただじっとチェルベッロを見上げ、一言。
「タヌキが……」
そう静かにいうとXANXUSはゆっくりと目を閉じた。
「お疲れ様でした」
「それではリング争奪戦を終了し、全ての結果を発表します」
「XANXUS様の失格により大空戦の勝者は沢田綱吉氏」
「よってボンゴレの次期後継者となるのは、沢田綱吉氏とその守護者6名です」
私達の勝利宣言に小さく歓声が沸いた。赤外線が解除され、綾は一目散に私に駆け寄ってくる。
「ユキーーーーーっ！！よかったね！」
抱きついてくる綾の勢いに負け後ろに倒れ込むが、隣にいた恭弥さんに肩を掴まれ、後ろからの地面ダイブは免れた。
「……綾」
「はい！！ごめんなさい、兄さん！！！」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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夜野兎(プロフ) - 逃亡者さん» 返信遅くなりすみません！！ここまで見てくださりありがとうございます！体の心配までしていただいて……恐縮ですっ、ありがとうございますっ。コメントありがとうございました！！ (2020年3月26日 18時) (
レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
逃亡者(プロフ) - 初コメント失礼致します。前から少しずつ読み、漸く追いつきました。大変面白く、続きが楽しみです。また更新出来る時に、気が向いたら更新してくださると嬉しいです。体調を崩さない程度に頑張ってください。 (2020年3月16日 20時) (レス) id: 3951c8a1b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - ルイスさん» はじめまして！！返信おそくなりすみません……ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2020年2月15日 16時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス(プロフ) - はじめまして!今日この作品を見つけいっき読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください! (2020年1月29日 23時) (レス) id: d4f9260aae (このIDを非表示/違反報告)
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