505話です ページ17
やる気に満ちた表情を浮かべる獄寺さんと山本さん、笹川先輩にツナはそうだね、と頷いた。
「……つーか笹川先輩よ。10mルールって何なのさ」
「10m以内のモノは円陣に入ったとみなす極限ルールだ」
「あーなるほど！」
「あーなるほど……じゃねーだろ！！つか納得したようにポンッと手を打つな！」
「細かいところばっかきにしてるとハゲるよーハゲ寺君」
「獄寺だ！！！」
「まーまー二人とも言い合いはその辺で……」
ガルルと吠える獄寺さんにケタケタと笑う綾。怒りで震えている獄寺さんを宥めるのは無論、山本さんである。苦笑しつつ、二人の間に入る山本さんに獄寺は睨みを利かせた。矛先が山本さんに向いた瞬間だった。
まあその後にツナが獄寺さんを宥めていたが。さて、と。私は……
「綾」
「ん？どうし……あいたっ！！」
ぶにゅっ強めに綾の足を踏んだ。綾は足を踏まれたのかわからないのか目を白黒とさせていた。
「え、えーとユキ、さん？い、痛いんだけど…」
「当たり前です。痛くしてますから」
「あ、そうなんだ……じゃなくて踵！！ユキの踵がちょうど私の足の指にだね！！」
「知らないです。少しは反省しなさい！！」
綾のからかい癖を直せとはとは言わない。しかし、今はそんな時ではないだろう。とりあえずからかうのは後にして欲しい、切実に。
「ゔっ、わらった！！ごめん、謝るから！！グリグリするのやめてぇ！！」
「なら良し。後できちんと謝罪してくださいね」
「うはーーい」
……謝る気0だな、コイツ。
やれやれ、とため息をつくとツナに声をかけられた。円陣組むからそろそろきて、と。私は返事した後、綾の手に取り円陣の輪の中に入る。
「よーしいくぜ！！」
「沢田ファイッ！！オーーーー！！！」
「ではまた後で」
「ボス、気をつけて」
「頑張れよ」
「無茶すんな」
「ツナ、ご武運を」
円陣を組み終わり、私を含めたツナの守護者(恭弥さんを除く)がそれぞれ応援の言葉を送る。ツナは若干照れ臭そうに頷いた。
私がやって来たのは風の守護者戦が行われた図書室である。入って目に映ったのは図書室とはアンバランスな縦長のポールが一本、立っていた。その後にネフライトさんが視界に入る。彼女は胡座をかいていた。
「風の守護者ぶりでござるな、ユキ殿」
「ええ。そうですね」
軽く彼女と言葉を交わすとチェルベッロの声が小型カメラから響いた。
『全員各フィールドに到着したようです』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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夜野兎(プロフ) - 逃亡者さん» 返信遅くなりすみません！！ここまで見てくださりありがとうございます！体の心配までしていただいて……恐縮ですっ、ありがとうございますっ。コメントありがとうございました！！ (2020年3月26日 18時) (
レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
逃亡者(プロフ) - 初コメント失礼致します。前から少しずつ読み、漸く追いつきました。大変面白く、続きが楽しみです。また更新出来る時に、気が向いたら更新してくださると嬉しいです。体調を崩さない程度に頑張ってください。 (2020年3月16日 20時) (レス) id: 3951c8a1b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - ルイスさん» はじめまして！！返信おそくなりすみません……ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2020年2月15日 16時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス(プロフ) - はじめまして!今日この作品を見つけいっき読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください! (2020年1月29日 23時) (レス) id: d4f9260aae (このIDを非表示/違反報告)
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