482話です ページ25
「まあ、ユキなら止められるかもしれないけど」
「それこそ無理ですよ」
全く、何を言っているのだろうか。並盛中の喧嘩の強さランキング堂々の2位たる綾が止められないと言うのに、私が止められるわけが……
ないと言いかけた次の瞬間。ゾワリと背筋に悪寒が走った。
バッと綾の方を見ていた顔を恭弥さんの方へと向けば未だXANXUS VS.恭弥さんの戦いが繰り広げられている。
嫌な予感がする。猛烈に嫌な予感がする。
「……ユキ？」
言葉を詰まらせた私を不審に思ったのだろう、綾が顔を覗き込むようにみてくる。がその時だった、キラリとモスカの瞳が怪しい光を放ったのは。
「恭弥さん！！避けて！！！」
ハッとする私は慌てて声を張り上げる。だが遅かった。何処からか放たれたレーザーの光が彼の左太腿を掠る。ガクッと膝をつく彼にああっと声を上げる。
「な！！？」
「ヒバリ！！」
シュルルル。という音が空から聞こえ見上げれば数本のミサイルが降ってきた。
「ユキ！！」
慌てた様子で私の手を引く綾。即座に綾が反応してくれたので、降ってきたミサイルに当たらずに済んだが、私達の居たと思われる場所は黒煙が立ち上っていた。
「っ。ユキ、無事！？」
私の方を見る綾に私は頷く。
「綾が手を引いてくれたので。ありがとうございます」
「いえいえ。これぐらい大したことないよ！にしても全く、何がどうなってんだか……」
それに対しては激しく同感だ。近くから笹川先輩を心配する山本さんの声と一体何が起きているのだと咳き込む笹川先輩、綾によくユキさんをお守りしたと(珍しく)褒める獄寺さんの声が聞こえてくるので彼らは無事なのだろう、よかった。
「なんてこった。オレは回収しようとしたが向こうの雲の守護者に阻まれたため、モスカの制御がきかなくなっちまった」
……ああ。嫌な予感が的中した。
「暴走だと！！？」
四方八方に飛ぶミサイル。中央部分から放たれる圧縮粒子砲。確かにこれは暴走以外の何者でもない。
それらの攻撃により校舎を破壊していく。もはやグランドは
「無差別攻撃ではないか！このままでは全員オダブツだぞ！！」
辺りは砂煙や黒煙が立ち上る中、響くはXANXUSの笑い声である。
「こいつは大惨事だな！！！」
逃げ惑う私達。飛んできたミサイルは綾が弾いたり私が銃弾でミサイルの軌道を変えたりしているのでこちらにはあまり飛んでこない。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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夜野兎(プロフ) - さにー☆彡さん» コメントありがとうございます！！いえいえこちらこそ返信遅れてすみません！！はい、これからも頑張ります！！ (2019年5月12日 7時) (
レス) id: 3e9e57d427 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 続編おめでとうございます！！お祝い遅れてごめんなさい！！いよいよリング戦も佳境に入ってきますね！これからも頑張って下さい！！ (2019年5月9日 7時) (レス) id: 6034bec340 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2019年5月5日 0時
